Theme Park (Demo)
『3DO Magazine』の付録として配布された、Bullfrogの名作経営シミュレーション『Theme Park』の体験版ディスク。遊園地の建設から経営管理、来園者の満足度向上に至るまで、本作の核心となるシステムを体験可能です。
説明
『Theme Park』は、広大な空き地に賑やかで利益を生む遊園地を作り上げる経営シミュレーションゲームです。決まった物語はなく、来園者を満足させながらいかに園の収支を維持するかという、刻々と変化する状況に挑むことになります。華やかな乗り物、気まぐれな客、疲れ果てた従業員、散らかった園内、そして容赦なく膨らむ経費。陽気な外観の裏側では、すべての施設が娯楽であると同時に投資対象という、シビアな経済バランスが要求されます。
プレイヤーは園内の道を引き、乗り物や売店を配置し、スタッフを雇用して価格を調整します。来園者の頭上に浮かぶアイコンや行動から、彼らの空腹度や満足度、あるいは不満を読み取る観察眼が不可欠です。ゲームは研究開発、賃金交渉、在庫管理、レシピ調整、メンテナンス、さらには銀行からの融資やパークの売買といった多岐にわたるシステムを備えています。3DO版はAmiga CD32やメガドライブ、スーパーファミコンといった当時のコンソール移植版の中でも、ハードウェアの性能を活かし、PC版のビジュアルと緻密な経営要素を色濃く継承した意欲作でした。
本ディスクは、CD-ROMメディアの普及に伴い増殖した「体験版付録」という90年代特有のゲーム文化を象徴する一枚です。3DO市場が衰退に向かう中、初期の『3DO Magazine』で配布された体験版が後に再録された希少な資料といえます。コンソール独自のコントローラー操作は、PC版のマウス操作に比べると直感性に欠ける面もありましたが、経営ゲームのコンソール移植におけるひとつの到達点として今なお語り継がれています。