Spy Vs. Spy
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Front Cover
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Game Card
MAD誌のコミックに描かれた「相互確証破壊」の風刺を、対戦型のデジタル・サンドボックスとして巧みに落とし込んだ分割画面アクション。初期のSega Card(マイカード)ラインナップの一作としてリリースされ、直接的な戦闘よりも戦術的な罠の設置やインベントリ管理に重きを置いた、8ビットの名作の忠実な移植版です。
説明
『Spy vs. Spy』は、First Star Softwareが1984年にAtari 8ビットファミリーおよびCommodore 64向けに開発したタイトルの移植版です。プレイヤーは黒のスパイ、あるいは白のスパイとなり、大使館内の部屋を探索して、パスポート、極秘計画書、鍵、アタッシュケース、現金の5つの重要アイテムを回収しなければなりません。環境そのものが武器となるドタバタ劇のような緊張感、そして刻々と進む空港の時計が、プレイヤーに絶え間ない焦燥感を突きつけます。
ゲームプレイには「Simulvision」と呼ばれる分割画面表示が採用されており、互いの行動をリアルタイムで監視できるため、ブラフやミスリードを駆使した高度な心理戦が要求されます。中核となるメカニクスは「Trapulator」メニューによる罠の設置で、家具やドアに爆弾、バネ銃、酸のバケツ、電線などを仕掛けることが可能です。勝利にはアイテム探しだけでなく、相手が仕掛けた罠を解除する正しい道具(爆弾に対する水のバケツなど)を見極める判断力が必要です。本作はSega Cardとしてリリースされたため、ソフトウェアの容量は控えめであり、後年のMaster Systemカートリッジで見られるような豪華なグラフィックは盛り込まれていません。
本作は、オリジナルのコンピューター版が持つ精神を損なうことなく再現した純度の高い移植作です。当時の批評では、滑らかな分割画面の動作と、特徴的なキャラクターデザインの忠実な再現が高く評価された一方、試行錯誤を強いる罠の仕様は初見のプレイヤーにとって厳しい側面もあると指摘されていました。今日振り返れば、非線形な複雑なゲームプレイが当時のハードウェアでも十分に通用することを証明した、Master System初期ライブラリの秀作です。罠のロジックには現代の視点から見ると古めかしさを感じる部分もありますが、その完成度は今なお健在です。
データシート
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