Two Tribes: Populous II
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ギリシャ神話を題材にした広大なキャンペーンと圧倒的なコンテンツ量を誇り、PAL圏のメガドライブ専用戦略ゲームの中でも、技術的に極めて完成度の高いゴッドゲームの続編。
説明
『Two Tribes: Populous II』は、ゴッドゲームというジャンルの先駆けとなった『ポピュラス』の正当な続編として、1993年にセガ・メガドライブへ移植された意欲作です。世界的な成功を収めた前作とは対照的に、本作は北米市場でのリリースを見送られ、PAL圏内でのみ展開されたという経緯があります。当時のPCからコンソールへの移植技術と、90年代中盤の洗練されたシミュレーションゲームを繋ぐ貴重な歴史的資料であり、ピーター・モリニューが提唱した「ゴッドゲーム」という概念がクリエイティブの頂点にあった時期の作品です。
ゲームプレイはギリシャ神話を舞台に、プレイヤーはオリュンポスの座を目指す半神となり、神の力を振るうというものです。前作から大幅に拡充された29種類の神の力は、地・風・火といった6つのエレメントに分類されています。1,000レベルにも及ぶ壮大なキャンペーンを通じて、自身の神が成長していく経験値システムの搭載も大きな特徴です。パスワード式セーブシステムに加え、メガドライブのコントローラーポートを用いた対戦モードでは、神同士の混沌とした戦略的な戦いが繰り広げられます。
メガドライブ版への移植は、Amiga版の複雑なロジックとスプライト描写を8Mbitのカートリッジに凝縮した、極めて高密度な技術的達成を意味します。地形のリアルタイム生成やAI人口のシミュレーションという負荷に対し、Motorola 68000 CPUを最適化することで、火山や洪水といった大規模災害発生時の処理落ちを抑制することに成功しています。ヤマハYM2612音源チップによる低周波のドローンサウンドや、大地と海の変化を表現したデジタル効果音が、地味ながらも堅実な音響演出を構成しています。また、PC版のマウス主体のインターフェースを、コントローラーで直感的に操作できるよう調整したUIデザインも特筆すべき点です。
本作は欧州やオーストラリアで高い評価を獲得しました。PC版の深みを損なうことなくコンソールへの移植を果たした点は高く評価され、戦略ゲーム愛好家にとって数百時間にも及ぶコンテンツの深みが支持されました。特にPAL圏では、ダークで神話的な雰囲気と、復讐の神を操るというユニークな体験からカルト的な人気を博しました。一方で、アイコンやスキルの多さが初心者には難解であるという点や、長大なゲームであるにも関わらずバッテリーバックアップが非搭載であった点は、当時のプレイヤーにとっての懸念事項でした。
データシート
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