デイトナUSA
Daytona USA-
Front Cover
-
Back Cover
セガのアーケードメガヒット作の移植版。高速ストックカーレース、多彩なコース、そして伝説的な「ローリングスタート」を家庭で再現。ハードの制約によりフレームレートやグラフィックの忠実度ではアーケード版に一歩譲るものの、当時のサターンを語る上で欠かせないタイトルです。
説明
1994年にアーケードで登場し、セガのレースゲームとして屈指の人気を誇った『Daytona USA』。緻密な3Dグラフィックス、耳に残る楽曲、そして爽快なドリフト走行によって、当時のプレイヤーを熱狂させました。セガサターン版は翌年、コンソール本体の北米・日本でのローンチタイトルとして発売されました。プレイヤーは「Three Seven Speedway(初級)」「Dinosaur Canyon(中級)」「Seaside Street Galaxy(上級)」という3つのコースでストックカーを走らせます。アーケード版特有のハンドリングは維持されており、コーナリングでのドリフトを駆使して速度を維持する技術が求められます。本作ではお馴染みの「ローリングスタート」のカウントダウンや、ボーカル曲の「Let’s Go Away」も完全収録されています。
しかし、当時のハードウェアスペックの限界から、アーケード版の滑らかさを完全に再現することは困難でした。フレームレートの低下やテクスチャの簡略化、描画のポップイン現象が見られ、当時の批評家からはグラフィックのダウングレードを指摘される場面もありました。それでも、家庭でアーケードの体験ができるという事実は多くのファンに受け入れられました。後に日本で『Daytona USA: Circuit Edition』、海外で『Daytona USA: Championship Circuit Edition』がリリースされ、グラフィックの向上や新コース・新車両の追加、さらにモデム対応によるオンライン対戦まで実現しました。これらは初期版の課題を大幅に改善した決定版ともいえる内容です。短所こそあれど、セガサターン版『Daytona USA』は、アーケードの興奮を家庭へ持ち込むという当時のセガの野心を象徴する、歴史的な一作といえます。