Heavenly Sword (Essentials)
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戦士ナリコと呪われし剣の運命を描くアクション・アドベンチャー。PS3のグラフィック性能を誇示するために制作された初期の名作であり、モーションキャプチャを駆使した映画的な演出が際立つ。
説明
Heavenly Swordは、PlayStation 3のハードウェア性能を最大限に引き出すべく、神話的かつ映画的なアクションゲームとして企画された作品である。物語は、一族の予言によって忌み子として生まれた戦士ナリコを中心に展開する。暴君ボーハン王の脅威が迫る中、彼女は振るう者の命を奪う代わりに強大な力を授ける神剣を手に立ち上がる。ナリコの最期の記憶を辿る形で進む物語は、悲劇と壮大なスペクタクルが見事に融合している。ゲームプレイはハック&スラッシュの伝統を汲みつつ、ナリコの剣は「スピード」「パワー」「レンジ」という3つの構えに変形し、それぞれのアクションが戦闘スタイルを劇的に変化させることで、流麗なコンボを繋ぐ楽しさを実現した。ボス戦や大規模なイベントシーンではクイックタイムイベント(QTE)が多用され、Sixaxisコントローラーのモーションセンサーを活かした「アフタータッチ」機能により、放たれた矢や大砲の弾道、投擲物を空中から操作するという革新的な体験も提供した。また、ナリコの義妹カイを操作するクロスボウミッションでは、異なる精密な遠距離攻撃の醍醐味も味わえる。
本作はパフォーマンスキャプチャを極めて重視した意欲作でもある。ボーハン王を演じたアンディ・サーキスがドラマ演出も兼任し、舞台劇のような重厚なトーンを構築した。脚本にはリアナ・プラチェットが参加し、キャラクターの深みと感情表現の豊かさは高く評価されている。ニティン・ソーニーの手による雄大なオーケストラ楽曲も、本作の映画的野望を支える重要な要素となった。リリース当初、Heavenly Swordはその映像美とアニメーション、そして物語構成により、PS3初期の主要タイトルとして高く評価された。一方で、本編の短さ(10時間未満)からリプレイ性に欠けるという側面もあったが、全世界で100万本以上のセールスを記録した。
時を経て振り返ると、本作はNinja Theoryにとって単なる技術デモではなく、その後の『Enslaved: Odyssey to the West』や『Hellblade: Senua’s Sacrifice』へと繋がる創造的な礎となった。直接的な続編は作られなかったものの、次世代機への移行期におけるコンソールアクションの映画的ストーリーテリングの先駆けとして、今なお語り継がれるべき一作である。
データシート
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