コントローラ ブロス (ブラック)
Controller (Black)1990年代を象徴する、革新性と特異性を併せ持ったアイコニックな3本足コントローラ。
説明
N64用コントローラ(日本国内ではコントローラ ブロスとして展開)は、コンソールと同時に発売されました。3本の持ち手を持つ「M字型」の独特なデザインは、ゲームのプレイスタイルに合わせて柔軟な持ち方を可能にしました。中央の持ち手に配置されたアナログスティックは、任天堂の家庭用ハードとしては初採用であり、『スーパーマリオ64』のような3D空間での繊細な操作において不可欠な存在となりました。左側には伝統的な十字キーを、右側にはA/Bボタンと、当初はカメラ操作用として設計された4つの黄色いCボタンを配置。アナログスティックの裏側にはトリガーとなるZボタンが備えられており、『ゴールデンアイ 007』のようなシューティングゲームにおいて、銃の引き金を引くような直感的なプレイを可能にしました。
先駆的なアナログ入力や、コントローラパック、振動パック、転送パックなどの周辺機器を接続できる拡張スロットを備えていた点は高く評価されましたが、一方でその独特なエルゴノミクスやアナログスティックの耐久性については課題も指摘されました。しかし、これらの試行錯誤は現代のゲームパッドの基本形となる3D操作スキームを確立し、ゲーム史において最も象徴的なデバイスの一つとしてその名を刻んでいます。
当時はカラーバリエーションが展開された最初のコンソールの一つであり、標準のグレーに加え、発売時にはブルー、グリーン、レッド、イエロー、ブラックが登場しました。日本国内では、これら色とりどりのラインナップが「兄弟」になぞらえてコントローラ ブロスとして販売され、親しまれました。いずれも型番はNUS-005ですが、各色ごとに別個の販売用SKUが設定されていました。