セガクラシック Arcade Collection
Sega Classic Arcade Collection-
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Back Cover
メガドライブの名作をそのまま流用した、CD-ROM黎明期の警鐘とも言える粗削りなコンピレーション。新ハードのポテンシャルを全く引き出せていない、極めて基礎的な移植集。
説明
『Sega Classic Arcade Collection』は、セガの初期における代表的なタイトル4本を1枚のディスクに収録したオムニバスソフトです。欧米ではSega CD本体の同梱品として扱われていたのに対し、日本では単体販売のパッケージ製品として展開されました。本作は、CD-ROM黎明期の開発環境が抱えていた、芸術的な挑戦よりも企業的要請が優先された製品開発の側面を色濃く反映しています。セガは既存のカートリッジ版ROMデータを光学メディアに単純移植し、高額な新周辺機器のローンチタイトル数を水増ししようと試みました。収録タイトルは以下の通りです。
- Golden Axe
- Streets of Rage(ベア・ナックル)
- The Revenge of Shinobi(ザ・スーパー忍)
- Columns
本作の日本版パッケージやメニュー画面では、ゲーム内テキストが日本語であるにもかかわらず、海外版のタイトルである『Streets of Rage』や『The Revenge of Shinobi』という表記が採用されています。
ゲームプレイの体験については、特筆すべき改良は皆無と言わざるを得ません。コードを洗練させる機会があったにもかかわらず、移植は既存のバージョンをそのまま流用するだけの、極めて安易な手法がとられました。『Streets of Rage』では、敵が画面に溢れた瞬間に発生するスプライトのちらつきや処理落ちが、オリジナル版と全く同じ状態で放置されています。さらに不可解なことに、『Golden Axe』の移植は明らかな劣化版となっており、オリジナル版に存在した2人同時協力プレイ機能が完全に削除されています。本作はメガCDの強化された演算能力をほとんど活用しておらず、カラーパレットの拡充も、スケーリングや回転エフェクトの付与も、新ステージの追加も一切ありません。唯一の技術的向上はオーディオ面のみで、若干のデジタル音源の改善に加え、『Golden Axe』ではアーケード版の楽曲がCD-DA音源として収録されています。
当時のレビューは総じて平凡な評価に留まり、単なる機会損失であるにもかかわらず定価で販売したセガの姿勢は厳しい批判を浴びました。単体販売された日本版は、ライブラリの隙間を埋める興味深い資料的価値こそありますが、今となっては記憶の彼方に消えゆく作品と言えます。
データシート
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