クレイジータクシー
HDR-0053
ビデオゲームコレクション
前作の分岐ルート形式から、アメリカ大陸を縦断する単一ルートへと一新されたアーケードレースゲーム。加速性能を飛躍的に高める一方で、エンジンの過熱リスクを伴う「ターボブースト」が本作の攻略の要となります。
『Turbo OutRun』は、1989年にセガAM2研が発表したアーケード用レースゲームをメガドライブへと移植した作品です。オリジナル版から数年を経て家庭用ハードに落とし込まれた本作は、ニューヨークからロサンゼルスまで大陸を横断する固定ルートを採用しています。プレイヤーはフェラーリ・F40を操り、CPUが駆るポルシェ・959と競り合うことになります。制限時間内にチェックポイントを通過するゲーム性、警官の追跡、そして使用しすぎるとエンジンをオーバーヒートさせる代償を伴う「ターボブースト」といった主要なメカニクスは、本作でも健在です。特定の都市を経由するごとに発生する車両のアップグレード要素や、チェックポイントでCPUに先行されると彼女がライバルの車に乗り換えてしまうという、当時のファンには懐かしい演出も忠実に再現されています。当時の多くの家庭用移植作と同様、メガドライブ版ではアーケード特有の高速スプライト拡大縮小演出をコンソールの性能に合わせて再構築した結果、表現力は筐体版と比較するとどうしても簡素化された印象が否めません。発売当時の評価は総じて芳しいものではなく、他機種への移植版が先行していたこともあり、16ビット機への完全移植の難しさを浮き彫りにしました。本作は日本とPAL地域でのみリリースされたという点も特筆すべき歴史的背景です。今回紹介するマニュアルはオーストラリア版のもので、カラー表紙を採用した欧州版と比較すると簡素な仕様となっています。