ニード・フォー・スピード・モスト・ウォンテッド
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高速走行の競技性と映画的な警察追跡劇を融合させた、オープンワールド・ストリートレースの秀作。ハードウェアの性能を誇示すると同時に、シリーズの原点である「追う者・追われる者」の駆け引きを現代へと蘇らせた。
説明
『ニード・フォー・スピード・モスト・ウォンテッド』は、架空の都市ロックポートを舞台に、悪名高き15人のレーサーで構成される「ブラックリスト」の頂点を目指すストリートレースゲームである。オープンワールドの街並みを駆け抜ける爽快感と、警察車両とのスリリングなチェイスを融合させ、アーケードライクな操作感と広大なフィールド探索を見事に両立させた。ゲームの核となる「ブラックリスト」システムにより、プレイヤーは実力あるライバルに挑み、地下レース界での名声を高めていく。
本作の演出において特筆すべきは、実写俳優を起用したスタイリッシュなフルモーションビデオのカットシーンである。過剰なまでにドラマチックなストーリー展開は、前作までの夜のストリート文化に浸った雰囲気とは一線を画す、パルプ・クライム映画のような独特の重厚感を醸し出している。『ミッドナイトクラブ3 DUBエディション』や『バーンアウト リベンジ』といった当時の競合タイトルと比較しても、オープンワールドの探索要素、段階的な成長システム、そして映画のような追跡劇を組み合わせた本作の構成は、広大さと緻密な演出の両面で際立った存在感を放っていた。
日本におけるXbox 360のローンチタイトルとして、本作は当時の次世代機が誇るHD描画能力を遺憾なく発揮した。前世代機を凌駕するライティング、精緻なカーモデル、そして環境の書き込みは圧巻の一言に尽きる。720p解像度での出力とDolby Digital音響に対応し、最大4人までのオンライン対戦を実現するなど、当時のレースゲームとして極めて完成度の高い体験を提供した。レースゲームの金字塔を次世代機の幕開けに合わせて投入するというエレクトロニック・アーツの戦略において、本作はグラフィックの指標としても、シリーズの進化の過程としても欠かせない一作である。
データシート
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