孔 雀 王
Kujaku Ō
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オカルト的な調査と仏教神話の世界観を融合させた、コマンド選択式アドベンチャー。原作漫画の雰囲気を重視したグラフィックと、メニュー主導の探索システムが特徴。
説明
『孔雀王』は、荻野真のダークファンタジー漫画を原作とした初のゲーム作品です。後にセガ・マークIIIやメガドライブで展開されたアクションゲームとは異なり、本作はコマンド選択式のアドベンチャーゲームとして設計されています。物語は、山王院の若き僧侶であり、ビールを嗜む異端の退魔師・孔雀が、日本各地で蠢く魔物や古の邪神を討ち払う姿を描いています。日本の伝承と80年代後半特有のメディアミックスの美学が融合した、退廃的な世界観が特徴です。
ゲームプレイは、静止画メニューインターフェースを通じた論理的な調査と物語の進行に重きを置いています。「いどう」「はなす」「みる」「しらべる」といったコマンドを駆使して各地を探索し、謎を解き明かすことで物語が進展します。戦闘はターン制を採用しており、孔雀が「九字」や仏教の呪法を駆使して敵を封印します。限られた精神力を管理し、ボス戦での的確な選択が求められるため、当時のタイトルの中でも非常に手応えのある難易度となっています。
1988年当時のファミコン用ソフトとしては破格の2メガビットの大容量を誇り、原作のタッチを忠実に再現した美麗なキャラクターポートレートや、ドラマチックな画面遷移が作品の重厚さを際立たせています。不穏で怪奇的な旋律を奏でる楽曲は、オカルト的な緊張感を高めています。また、孔雀が対峙する鬼や魔物のスプライト描写は細部までこだわり抜かれており、原作特有のグロテスクな表現も余すことなく盛り込まれています。
『孔雀王』は、ファミコンにおけるコマンドアドベンチャーの金字塔であり、高品質なアートワークと仏教神話の深い探求が結実した一作です。海外での知名度はアクション性の強いセガ版(『孔雀王』および『孔雀王2 幻影城』)に譲りますが、原作の持つ調査や儀式的な側面を最も色濃く反映した、ファン必携の忠実な映像化作品といえます。
データシート
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