ゴルフマガジン プレゼンツ36グレイトホールズステアリング フレッド・カプルス
Golf Magazine Presents 36 Great Holes Starring Fred Couples実在する名門コース36ホールと、プロゴルファー、フレッド・カプルスの監修をフィーチャーしたゴルフシミュレーション。32Xのマルチメディア性能を誇示するため、デジタル化された実写映像と伝統的なゴルフゲームのメカニクスを融合させた一作。
説明
『ゴルフマガジン プレゼンツ36グレイトホールズステアリング フレッド・カプルス』は、90年代初頭のPGAツアーを牽引したスター、フレッド・カプルスを象徴的な顔として起用したことで注目を集めたタイトルです。当時の最先端技術であったフルモーションビデオ(FMV)を積極的に採用し、カプルス本人が登場してアドバイスや解説を行う演出は、本作の大きな売りとなりました。『ゴルフマガジン』の冠を戴くことで、単なるゲームの枠を超えた実用的なインストラクションツールとしての側面も強調されていました。
ゲームプレイにはストロークプレイ、マッチプレイ、トーナメントモードが用意されており、シングルプレイおよびマルチプレイに対応。操作系は伝統的な3クリック式のスイングメーターを採用し、バックスイング、パワー決定、そして正確なインパクトのタイミングを計る仕組みです。クラブ選択、風の強弱、地形の起伏がショットの結果を左右する緻密な設計となっています。
本作の核となるのは、実在するカナダ・アルバータ州の「バンフスプリングス」と、サウスカロライナ州の「キアワアイランド・オーシャンコース」を再現した計36ホールです。写真技術を駆使してコースをデジタル化し、当時のスプライトベースのゴルフゲームとは一線を画すフォトリアリズムを追求しました。しかし、この意欲的なアプローチは当時のハードウェアの制約を大きく超えており、結果として映像の粗さや色の階調不足を招くこととなりました。FMVのロード時間やザラついた画質を含め、32Xというハードのマルチメディア性能を証明するための野心的な試みでしたが、当時のカートリッジ技術ではいささか早すぎたと言わざるを得ません。
32X専用の貴重なスポーツタイトルとして、今日では90年代中盤のハードウェア過渡期特有の「技術への過度な期待と実機の性能差」を象徴する作品として、コレクターの間で語り継がれています。
データシート
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