野 茂 英 雄 ワールドシリーズベースボール
Hideo Nomo World Series Baseball
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セガが誇る32ビット野球シミュレーションの日本版。MLBの圧倒的なデータと3Dスタジアムの没入感、そして伝説的右腕のメジャー挑戦という時代背景が見事に融合した一作。
説明
『野茂英雄ワールドシリーズベースボール』は、セガサターン向けにリリースされた渾身の3Dスポーツタイトルです。本作は、当時メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースへ移籍し、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ「野茂マニア」現象を背景に、欧米で展開されていた『World Series Baseball』をベースとして日本市場向けに再構築された作品です。日本球界と世界が直接的に結びついた歴史的瞬間を象徴する資料的価値の高い一本であり、セガがいかにして野茂氏というアイコンを活用し、市場にインパクトを与えようとしたかを感じ取ることができます。国内独自の『グレートイナイン』シリーズがNPBファンに向けたタイトルであるのに対し、本作はMLBの空気感をそのまま日本へ持ち込むという異色のラインを担っていました。
ゲーム内容はMLBPA公認のライセンスにより、1995年シーズンの実在選手の名前とスタッツが忠実に反映されています。全チームから選択可能なチーム編成、一試合だけのプレイはもちろん、ホームラン競争や162試合のフルシーズンモードまでを網羅。放送席からの視点を意識したカメラワークや、審判・スタジアムアナウンサーによるデジタル音声など、臨場感あふれる演出が特徴です。パッケージを飾る野茂英雄氏の肖像はもちろん、ゲーム内ではあの代名詞である「トルネード投法」も精巧に再現されています。
打席からの視点(バッターズ・アイ)を採用し、ストライクゾーンと投球軌道が鮮明に見える設計となっています。投球と打撃のタイミングはプレイヤーの読みがすべてであり、変化球の軌道を見極めてスイングする緊張感は格別です。セガサターンの描画能力を活かし、3Dポリゴンで構築されたスタジアムと、高精細なプリレンダリングのスプライトによる選手描写を組み合わせたハイブリッド手法を採用。これにより、従来の16ビット機では到達できなかったスムーズなフレームレートと詳細なビジュアルを両立させました。
発売当時、『週刊ファミ通』をはじめとする各メディアからは、その膨大なデータ量と実名MLB選手を家庭用機で操作できる新規性が高く評価されました。特に、野茂氏のフォーム再現度と3Dグラフィックの完成度は当時の野球ゲームの中でも際立っており、現在では一人のアスリートの飛躍がソフトウェアのマーケティング手法をいかに変えたかを示す、文化的なマイルストーンとして語り継がれています。
データシート
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