Hi-Octane
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『Magic Carpet』のエンジンを流用した、Bullfrogによる武装ホバークラフト・レースゲーム。広大なコースで繰り広げられる激しい戦闘や、燃料・弾薬のリソース管理といった戦略性が特徴ですが、サターン版は移植の難しさも浮き彫りにした野心的な一作です。
説明
『Hi-Octane』は、順位を競うこと以上に、生存そのものが問われるディストピアなレースゲームです。明確な物語背景は語られないものの、「ニュー・チェルノブイリ」といったロケーションは、汚染された荒野や工業地帯、そして危険な都市の路地が支配する苛烈な未来を想起させます。6台のホバークラフトが火花を散らすレースは、単なるスピード勝負ではなく、撃破されたライバルから補給を奪い合う、過酷な戦闘の連続です。
6種類の機体と計9つのサーキット(バリエーション含む)が用意され、各車両はミニガンやミサイル、ブースターを装備。燃料や弾薬、シールドはコース上のピックアップや専用の整備レーンで管理する必要があります。兵装やブースターは3段階の強化が可能で、破壊された機体は貴重なリソースを撒き散らします。本作にはチャンピオンシップ、クローンレース、デスマッチ、シングルレース、ホットシート、分割画面による対戦など多彩なモードが搭載されており、視点は3種のチェイスビューと一人称視点から選択可能です。
本作は『Magic Carpet』の地形エンジンを転用して短期間で開発されました。競合する『Wipeout』と比較すると、より道幅が広く、自動照準システムを採用しており、ライバルの走行を完全に阻止するような重厚な戦闘が特徴です。セガサターン初期のホバーレース枠として『Cyber Speedway』と並ぶ存在ですが、より戦術的な戦闘に重きを置いています。PC版と比較すると、移植版であるサターン版は速度感や描画範囲に課題を抱えていますが、Bullfrogの実験的かつ野心的なゲームデザインが刻み込まれた一作と言えるでしょう。
当時の評価は分かれましたが、燃料やシールド管理がもたらす極限の緊張感や、戦闘システム、広大なコース設計は高く評価されました。サターン版は処理落ちやフレームレートの低さといった技術的な制約が目立ちましたが、破壊に特化した独自のゲームプレイは、今なお異彩を放つタイトルです。
データシート
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