R-Types
『R-TYPE』および『R-TYPE II』のアーケード版を極めて忠実に再現したコンピレーション作品。緻密な3Dモデルを収録したミュージアムモードが付属する。リリース当時は容赦のないアーケード難易度と収録タイトル数が議論を呼んだが、現在ではその一切の妥協を排した移植の完成度が高く評価されている、横スクロールシューティングの決定版。
説明
『R-Types』は、アイレムが誇る横スクロールシューティングの金字塔『R-TYPE』(1987年)および『R-TYPE II』(1989年)のアーケード完全移植版を収録したコンピレーションディスクである。本作の特筆すべき点は、32ビット機向けのグラフィック刷新やゲームバランスの調整をあえて行わず、アーケード基板特有の解像度、スプライトのチラつき、そしてハードウェア由来の処理落ちまでを忠実に再現した、妥協なきエミュレーション環境にある。
両タイトルの核心を成すのは、無敵の補助兵装「フォース」の存在である。プレイヤーはこれを自機「R-9a アローヘッド」の前後へ着脱し、敵弾を防ぐ盾として、あるいは独立した火器として自在に操ることができる。また、本作には「R’s ミュージアム」と呼ばれる包括的なデータベースが実装されており、詳細な年表、バイオメカニカルな敵組織「バイド」や各種機体の3Dモデル閲覧、そして新規制作されたフルモーションビデオによるオープニング映像などが網羅されている。
リリース当時、メディアはこの妥協のない再現度を高く評価し、「R’s ミュージアム」の充実した内容についても、単なる移植作に留まらない深みを与えていると称賛した。一方で、アーケード版をそのまま移植したことに起因する、極めて苛烈な難易度には困惑の声も上がった。当時はまだコンシューマー機における「死に覚えゲー」の調整に対する適応が未成熟であり、ワンミスで即座に状況が悪化する硬派な設計に対し、家庭用としてはあまりに手厳しいという意見も見受けられた。また、短編のアーケードゲーム2本のみを収録したフルプライス製品としての価値を問う声もあった。しかし現代の視点で見れば、『R-Types』は歴史的な名作を極めて誠実に提示した記念碑的なタイトルとして定義できる。当時のアーケードコードを厳格に保持した本作の難易度や緻密なレベル構成は、現在ではシリーズのアイデンティティそのものとして再評価されている。古典的なアーケード体験と、その背景を補完する膨大な資料を融合させた、レトロゲーム集大成の先駆けである。
データシート
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