マインクラフト PlayStation Vita Edition
世界的なサンドボックス現象を携帯機向けに再構築した決定版。PlayStation 3版とのクロスセーブやアドホック通信など、家庭用機との親和性を高めた仕様が、国内の若年層を中心にVitaの普及を牽引しました。PlayStation 3版のダウンロードコードが同梱されている点も、コレクターにとって重要な価値を有しています。
説明
『マインクラフト PlayStation Vita Edition』は、PlayStation 3版をベースに、探索・クラフト・サバイバルという核となる体験を携帯機へと落とし込んだ作品です。手続き型生成によって構築される広大な世界で、プレイヤーは資源を集め、緻密な建造物を作り上げ、襲い来るモンスターと対峙します。Vitaのハードウェア性能に最適化された本作は、描画距離やシミュレーション範囲に制限はあるものの、シリーズの魅力を余すことなく継承しました。画面分割機能は搭載されていませんが、アドホック通信による最大4人のマルチプレイに対応しています。
本作の技術的側面における最大の功績は、PlayStationエコシステムへの完全統合です。クロスセーブ機能により、Vita、PlayStation 3、PlayStation 4間でのワールド共有が可能となり、プレイヤーは場所を選ばずに自身の建築の続きを楽しむことができました。日本国内においては、通学時間や休み時間に友人同士が協力して建築に励む独自のゲーミングカルチャーが醸成されました。後に登場する統合版(Bedrock)とは異なり、本作はVitaのハードウェア性能を考慮した「コンソールエディション」特有の限定されたワールドサイズを採用しており、複雑な構造物に対しても安定したパフォーマンスを維持することに成功しています。
デジタル版の先行配信から数ヶ月を経てリリースされた国内パッケージ版は、数年にわたりセールスチャートを維持するという、海外開発タイトルとしては異例のロングセラーを記録しました。本作はVitaの立ち位置をコアゲーマー向けのデバイスから、ファミリー層をも巻き込むポータブル機へと変貌させた立役者といえます。その成功は、レーザー刻印を施した限定ハードウェアや専用ポーチを同梱した本体セットの発売にも繋がり、Vitaの小売市場における最後の輝きを支える主要な柱となりました。ポータブル機への最適化がいかにプラットフォームの寿命を延ばし得るかを証明した、歴史的な一作です。
データシート
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