Amped: Freestyle Snowboarding
当時のアーケード的なスポーツゲームとは一線を画し、スノーボードの本質的な自由と表現を追求した、骨太なウィンタースポーツシミュレーション。Xboxのハードウェア特性を活かした広大な山岳リゾートの再現と、当時のカウンターカルチャーを象徴するインディーミュージックを取り込んだカスタムサウンドトラック機能は、まさにローンチ時期の先駆的な試みでした。
説明
『Amped: Freestyle Snowboarding』は、マイクロソフトの傘下スタジオであるIndie Builtによって開発されました。PlayStation 2の『SSX』シリーズがアーケード寄りのアプローチをとっていたのに対し、本作はスノーボードの挙動をより現実に即したシミュレーションとして再現することに重点を置いています。ゲームプレイの核となるのは広大なオープンマウンテンで、プレイヤーは自身のラインを切り拓き、トリックを決めることでカメラマンからの注目を集め、スポンサーを獲得していきます。トリックシステムは、現実離れした挙動を排し、タイミングとスタイルを重視した作りとなっています。また、本作はXboxが強く打ち出していた「カスタムサウンドトラック」機能の象徴的なローンチタイトルでもありました。CDからXboxの内蔵ハードディスクに楽曲を取り込み、自分だけのプレイリストで滑走できる機能は革新的であり、150曲以上のインディー系ライセンス楽曲とともに当時のプレイヤーを魅了しました。
リリース当時、『Amped』はXbox初期ラインナップの中でも特に評価の高いタイトルとして称賛されました。評壇からは、リアリティのある物理演算、圧倒的な広さを誇る山岳ステージ、そして他機種では困難だった高い描画距離が絶賛されました。反体制的な美的感覚と、スノーボード文化への真摯な取り組みも高く評価されました。一方で、アーケード寄りの競合作と比較すると難易度は高く、高度なトリックに必要なアナログスティックの繊細な操作は、初心者にとって歯ごたえのあるものとなりました。今日では、『Halo』や『DOA 3』、『JSRF』といった名作の影に隠れがちですが、本作はXboxが持つ「成熟した技術志向のゲーマー向けのハード」というアイデンティティを確立した重要な一作です。硬直的なミッション進行よりも雰囲気と表現の自由を優先した、ライフスタイルスポーツジャンルのパイオニアとして語り継がれています。後のシリーズ作品はより様式化されたスタイルへと変化しましたが、オリジナル版が持つ純粋なシミュレーションとしての完成度は、現在も高く評価されています。
データシート
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