Grand Theft Auto: San Andreas
PlayStation 2版の発売から1年を経てリリースされた、強化移植版となるオープンワールド・アクションアドベンチャー。PC版およびXbox版は技術的なブラッシュアップが施されたものの、「Hot Coffee」騒動による販売停止といった激動の運命を辿ったことでも知られます。本個体は、販売禁止措置が下された直後に発行されたレシートが残る、極めて希少な一品です。
説明
『Grand Theft Auto: San Andreas』は、Grand Theft Autoシリーズの第7作目にあたります。物語は、母親の殺害を機に故郷ロスサントスへと帰還した主人公カール・“CJ”・ジョンソンを中心に展開されます。本作は、広大なオープンワールド、重厚なナラティブ、そしてプレイヤーの自由度の高さで一時代を築きました。カリフォルニア州とネバダ州をモデルにした架空の州「サンアンドレアス」を舞台に、ロスサントス、サンフィエロ、ラスベンチュラスという3つの主要都市が描かれます。帰郷したCJは、崩壊の危機に瀕した家族とかつてのギャング「グローブ・ストリート・ファミリーズ」の現状を目の当たりにします。プレイヤーは、ギャング間の抗争や警察の汚職、犯罪組織の暗躍に身を投じ、一族の威信を取り戻しながら、母親の死にまつわる真相に迫ります。ドライビングや射撃といったアクションに加え、CJの肉体改造、食事、不動産やビジネスの購入といったRPG的要素が融合した奥深いゲームプレイが特徴です。
本作の開発は、『Grand Theft Auto III』や『Vice City』の成功を経て本格化しました。Rockstar Northは、前作を凌駕する広大なフィールドと多様なメカニズム、より深みのあるストーリーの構築を目指し、水泳、クライミング、キャラメイク、統計データの成長システムなどを導入しました。ボイスキャストにはサミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・ウッズ、クリス・ペンといった実力派俳優が名を連ねています。2004年のPS2版を経て、2005年6月に発売されたPC版およびXbox版では、描画距離や解像度、フレームレートの向上に加え、Dolby Digital 5.1サラウンドへの対応とロード時間の短縮が図られました。
発売当時、本作はゲームデザインの深さと圧倒的な自由度から高い評価を獲得しました。しかし、過激な暴力描写や成人向けテーマは大きな議論を呼びました。特に2005年には、性的コンテンツをアンロックする改造データ「Hot Coffee」の存在が発覚し、世界規模の論争へと発展しました。オーストラリアにおいても、発売当初のMA15+レーティングが取り消され、Refused Classification (RC)として販売禁止措置が取られる事態となりました。その後、該当コンテンツを修正したバージョンがリリースされることで再流通が認められましたが、この一件はゲームのレーティング審査や表現の自由について、業界全体が向き合うきっかけとなりました。
世界的な大ヒットを記録した本作は、オープンワールドゲームの可能性を拡張した歴史的意義を持つタイトルとして、今なお多大な影響を与え続けています。
データシート
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