鬼ヶ島パチンコ店
Onigashima Pachinko Ten桃太郎の物語をパチンコと融合させたアドベンチャーゲーム。鬼退治の手段は剣ではなく、パチンコの腕前で悪を討つという異色の設定が光る一作。
説明
『鬼ヶ島パチンコ店』は、桃太郎の物語をモチーフにしながら、悪徳パチンコ店を経営する鬼たちをパチンコで懲らしめるという異色のタイトルです。ココナッツジャパンが手掛けたパチンコゲーム群、いわゆる『パチ夫くん』シリーズなどと通底する、パチンコ・シミュレーターの枠を超えたアドベンチャー形式の作品です。
本作のゲームプレイは、フィールドマップの移動、キャラクターとの遭遇、そしてステージ進行といったアドベンチャー要素が、パチンコ遊技と密接に結びついています。打ち出しの強さを調整し、釘の配置を読み解きながら持ち玉を管理する…この基本サイクルが各ステージ攻略の鍵となります。全8種類のパチンコ台が用意されており、店舗ごとに釘の癖が異なるなど、単調になりがちな当時のパチンコゲームの中でも工夫が見られます。特筆すべきは、犬・猿・雉といったお供たちがパチンコ攻略をサポートする点でしょう。釘を見やすくする、ハンドルの微調整、大当たり確率への介入など、桃太郎の物語をゲームメカニクスへと巧みに落とし込んでいます。
現代の視点から振り返れば、単純明快で運の要素が強い作品ですが、お伽話のパロディと当時のパチンコホールの空気を融合させた本作は、初期の携帯ゲーム機における賭博ジャンルの怪作として、今なお独特の存在感を放っています。