マリオパーティ10
Mario Party 10人気パーティゲームシリーズのHDデビュー作。Wii U GamePadを活かした非対称対戦「クッパパーティ」や、amiiboとの深い連動が特徴の意欲作です。
説明
『マリオパーティ10』は、シリーズ初のHD化を果たした記念碑的な作品です。前作で導入された「全員で乗り物に乗る」という実験的なゲームシステムを継承しつつ、Wii Uのデュアルスクリーンという特性を最大限に活かそうと試みた意欲作といえます。キノコ王国を60fpsの滑らかな映像で描き出すグラフィックは、当時のWii Uの性能を存分に体感できる仕上がりです。また、本作は任天堂が当時注力していた「非対称対戦」と「amiibo」という二つの柱が交差する、開発史的にも非常に興味深いタイトルです。
本作の目玉となるのは、Wii U GamePadの機能を最大限に活用した「クッパパーティ」モードです。GamePadを持つプレイヤーがクッパとなり、TV画面を見る他の4人のプレイヤーを追い詰めるという、非対称な1対4の対戦構造を実現しました。タッチパネルやジャイロセンサーを駆使して炎を吐き、障害物を操るクッパ側の操作感は、このハードウェアでしか味わえない唯一無二の体験です。
さらに「amiiboパーティ」モードでは、フィギュア型のamiiboを読み込ませることで専用ボードが解放され、より伝統的なパーティゲームの感覚を楽しむことも可能です。技術的な観点からも、Wii時代のグラフィックから大きく飛躍しており、高精細なテクスチャと質の高いライティングは、後のNintendo Switch版『スーパー マリオパーティ』へとつながる基礎となりました。70種類以上のミニゲームは1080p(アップスケーリング)かつ60fpsで安定して動作し、極めて高いレスポンスを誇ります。
発売当時は、N64やゲームキューブ時代の伝統的な個別移動システムを求めるファンからは賛否両論ありましたが、その豪華な演出と「クッパパーティ」特有の混沌とした盛り上がりは高く評価されました。フィギュアとゲームが連動する「トイ・トゥ・ライフ」戦略が最も色濃く反映された本作は、Wii U時代特有の実験精神を象徴する、色鮮やかで完成度の高い一作として今なお輝きを放っています。
データシート
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