TechnoClash
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魔法と鋼鉄の文明が衝突する世界を舞台に、呪文と傭兵を駆使して戦うトップダウン型のアクションRPG。粗削りながらも、どこか奇妙な魅力に満ちた16ビット時代の遺産。オーストラリア国内のセガ正規代理店によって流通したメガドライブ版(北米版仕様)である。
説明
『TechnoClash』は、魔法の世界に機械軍団が侵攻し、強大な杖が奪われたことで危機に瀕した故郷を救うため、魔術師ロナーン(Ronaan)が立ち上がる物語である。幻想的なファンタジーと工業的な無機質さが交錯する本作は、ラスベガスから荒廃したゴミ捨て場、砂漠、そして機械帝国へと舞台を移し、その特異な世界観を構築している。魔法とテクノロジーの衝突という主題を軸に、ミスティックな冒険と重厚なメカニカル要素が混在する独自の体験を提示する。
本作は、見下ろし型のトップダウン・アクションに軽微なRPG要素を取り入れたゲームデザインである。遠距離攻撃や呪文の使用、武器の入手、そしてステージ開始前の相棒選択が戦術の肝となる。プレイヤーは魔術師の見習いであるチャズ(Chaz)か、傭兵のファーグ(Farrg)を選択し、それぞれ異なるサポート能力を駆使して、敵がひしめく危険なステージを突破していく。ゲームテンポは純粋なRPGというよりは、アクション性の高い迷路探索ゲームに近く、入り組んだ背景の中で敵との距離感や攻撃角度を見極める高い生存能力が求められる。
そのゲームプレイは、見下ろし型の視点や群がる敵をさばく構造から『Gauntlet』を彷彿とさせるが、本作はより特化した「サイエンス・ファンタジー」というムードを打ち出している。『Fatal Labyrinth』や『Beyond Oasis』と並び、セガの高速アクションハードウェア上で冒険システムを実装しようとした意欲作であるが、洗練度という点では当時のトップタイトルに一歩譲る。本作は、エレクトロニック・アーツが市場の画一化が進む前、実験的なタイトルを積極的に投入していた当時のメガドライブの気風を色濃く反映している。当時の評価は賛否が分かれ、武器や呪文の多様性は評価されたものの、グラフィックやサウンド、そして視認性の悪さから来る難易度の高さが批判の的となった。今となっては、その粗削りさと異質な世界観から、ゲーム性以上に物語のテーマ性が記憶される、極めて特異なメガドライブ専用ソフトといえる。
データシート
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