Battlestar Galactica
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ミサイルのリアルタイム・カスタマイズと、オリジナルシリーズの伝説的なキャストによるボイスカメオが光る、シネマティックかつ歯応えのある宇宙戦闘シミュレーター。
説明
『Battlestar Galactica』(2003年)は、1970年代のテレビ番組版が持つカルト的な低予算の美学から脱却し、シリーズの原点となる前日譚を映画のような高解像度で描き出そうとした意欲作である。本作は1978年のオリジナルシリーズと、当時制作中だった2003年の再構築版ミニシリーズの間を埋める役割を担っており、プレイヤーは若きウィリアム・“ハスカー”・アダマとして、第一次サイロン戦争の最前線へと身を投じることになる。第5世代コンソールの簡素なアーケードシューティングから一線を画し、PlayStation 2世代ならではの重厚かつ大気を感じさせる宇宙戦闘シミュレーターとして、唯一無二の立ち位置を築いた。
ゲームプレイの核となるのは、バイパーMk.IIを操縦し、サイロン・レイダーや巨大な母艦と繰り広げる大規模な空中戦である。当時のフライトゲームとは異なり、本作には飛行中にミサイルの性能を調整できる革新的なメカニクスが搭載されていた。戦術状況に応じて、速度を犠牲にして爆風範囲を広げるか、機動性を犠牲にして威力を高めるかといったカスタマイズが可能である。また、ミッションでの評価に応じたメダルシステムが特徴的で、これを獲得することでリチャード・ハッチやダーク・ベネディクトといったオリジナル版の俳優が声を演じるアポロやスターバックをウィングマンとしてアンロックできた。
開発の背景には、2001年に中止されたプロジェクトからこの2003年の前日譚へと舵を切った経緯があり、その結果、1970年代の艦船シルエットと現代的なパーティクル表現・ライティングが融合した独自のビジュアルが完成した。エンジンは多数の弾丸や船の破片が飛び交う高密度の戦闘を処理すべく構築されたが、ハードウェアの限界に挑む内容ゆえに、大規模な艦隊戦ではフレームレートの低下が顕著だった。本作を語る上で欠かせないのが、容赦のない難易度曲線である。敵のAIは非常に攻撃的にプログラムされており、特に防衛ミッションの難しさはファンの間で語り草となっている。また、オーケストラによる高品質な楽曲とオリジナルシリーズの雰囲気を現代的に再現した音響効果も、SFファンから高く評価された。
リリース当時、『Battlestar Galactica』は原作を尊重した丁寧な作り込みから、特にSF愛好家を中心に概ね好評を博した。雑誌レビューでは演出の洗練さと戦闘メカニクスの深みが称賛される一方で、その手厳しい難易度への警告も繰り返された。スペースシミュレーションのファンからは、単調なシューティングとは一線を画すミッションの多様性が支持を集めた。今振り返れば、異なる二つのテレビ史の架け橋となり、世界観を深く描き出したライセンスゲームとして成功した一作として記憶されている。
データシート
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