Midway Arcade Treasures 2
『Mortal Kombat』シリーズの収録と、充実したアーカイヴ特典が評価されている、歴史的価値の高いアーケードコンピレーション。
説明
『Midway Arcade Treasures 2』は、Midway社の黄金時代を築いた名作アーケードゲームの数々を後世に伝えるべく編纂された、非常に網羅性の高いアーカイブ作品です。第1作目のシンプルな2Dタイトル群とは一線を画し、80年代後半から90年代初頭の容赦ないスピード感と熱狂的なアーケードカルチャーを、『Mortal Kombat II』や『Hard Drivin’』といった技術的に進んだタイトルを通じて体現しています。当時のレトロコンピレーションブームの只中で、史実への忠実な再現と資料価値の高いボーナスコンテンツを統合し、まさに「デジタル博物館」と呼ぶにふさわしい仕上がりを見せています。
本作には、格闘、レース、スポーツ、シューターといった多岐にわたるジャンルから、アーケード版を限りなく忠実に再現した20本のタイトルが収録されています。
- A.P.B. (1987)
- Arch Rivals (1989)
- Championship Sprint (1986)
- Cyberball 2072 (1988)
- Gauntlet II (1986)
- Hard Drivin’ (1989)
- Kozmik Krooz’r (1982)
- Mortal Kombat II (1993)
- Mortal Kombat 3 (1995)
- NARC (1988)
- Pit-Fighter (1990)
- Primal Rage (1994)
- Rampage World Tour (1997)
- Spy Hunter II (1987)
- Timber (1984)
- Total Carnage (1992)
- Wacko (1983)
- Wizard of Wor (1981)
- Xenophobe (1987)
- Xybots (1987)
また、開発者インタビューやコンセプトアート、当時の貴重な宣伝素材など、舞台裏を掘り下げた豊富な資料が収録されている点も見逃せません。
技術的には、『NARC』や『Total Carnage』のような2Dタイトルにおいて高いエミュレーション精度を誇り、オリジナル版のシビアな反射神経が求められる難易度を保ったままプレイ可能です。しかし、PlayStation 2版においては3Dタイトルやデジタイズされた映像の処理に課題が残りました。『Hard Drivin’』はフレームレートの不安定さが操作性に影響を及ぼし、『Mortal Kombat II』の一部サウンドエフェクトには遅延やピッチの不整合が見られます。アーケード独自の解像度を一般的な480iテレビに引き伸ばしたことで、アンチエイリアス処理不足によるチラつきも顕著でした。当時のXbox版が480pに対応していたことと比較すると、PlayStation 2版の技術的評価は限定的と言わざるを得ません。
リリース当時、本作はコストパフォーマンスの高さと『Mortal Kombat』シリーズの収録により概ね好評を博しました。特にアーケード作品のコレクションとしては珍しく、格闘ゲームの過激な表現により大人向けのレーティングを受けたことも特徴的です。批評家からはボーナス要素の充実や『Rampage World Tour』のマルチプレイにおける安定性が高く評価された一方で、アーケード版そのままの極端な難易度設定はカジュアルなプレイヤーにとって障壁となりました。しかし、当時の格闘ゲームファンにとって最新のハードウェアで『Mortal Kombat』シリーズを遊べる点は大きな価値がありました。今日では、失われつつあったアーケードハードの遺産を尊重し、後世に繋いだ意義深いコンピレーションとして評価されています。
データシート
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