いっき
Ikkiサンソフトが手掛けた、百姓が代官に反旗を翻すアクションゲーム。自動追尾する鎌を武器に、押し寄せる忍者たちと戦う奇天烈な見下ろし型ゲームであり、日本では「クソゲー」の代名詞的なカルトクラシックとしてその名を轟かせました。
説明
日本のアーケードで稼働を開始し、瞬く間にファミコンへ移植された『いっき』は、権平(ごんべえ)を操作し、2人同時プレイでは田吾(たご)と共に一揆を起こすアクションゲームです。中世の日本を舞台に、押し寄せる忍者やイノシシ、超常的な敵を退け、小判を集めながら進みます。アーケード版はミニマップや敵のバリエーションが豊富でしたが、トーセが開発を担当したファミコン版は仕様が簡略化され、その操作性の荒さと理不尽な難易度から「クソゲー」という不名誉な称号を冠することとなりました。
しかし、粗削りな作りでありながらも、本作は再販や携帯電話向け移植、数々のパロディを経て、日本のゲーム文化に確かな足跡を残しました。時代劇を彷彿とさせる台詞回しや奇抜な設定は本作独自の個性を放ち、2023年にはマルチプレイヤー・ローグライクとしてリメイクされた『いっき おんライン』が発売されるなど、その系譜は現代にも続いています。『アトランスの謎』などと並ぶサンソフトの歴史の一片として、80年代中期のアーケード移植作が持つ、歯痒くも愛すべき魅力が詰まった作品です。