バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海
Baten Kaitos: Eternal Winds and the Lost Ocean-
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タクティカルなカードバトルと、精緻な手描き背景が織りなす物語体験。従来のターン制RPGとは一線を画す本作は、プレイヤーを主人公本人ではなく、片翼の少年を導く「精霊」という立場に据えることで、浮遊大陸を舞台とした独創的な冒険を描き出しています。
説明
『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』は、モノリスソフトとトライ・クレッシェンドが共同開発した、ゲームキューブ用ソフトの中でも異彩を放つRPGです。本作の最大の特徴は、主人公カラスを直接操作するのではなく、彼を見守る「精霊」の視点で物語が進行する点にあります。この視点により、対話の選択肢を通じてキャラクターと直接関わることができ、メタフィクション的な演出も相まって、物語の傍観者ではなく当事者として深く没入することができます。
また、カードバトルとインベントリ管理を融合させた独自のシステムも特筆すべき点です。武器や魔法、食料に至るまで、世界のあらゆる存在が「マグナス」と呼ばれるカードに封じ込められています。このシステムの真骨頂は、ゲームキューブ本体の時計機能と連動してカードがリアルタイムで変化する点にあります。例えば、青いバナナのマグナスは時間経過とともに熟して強力な回復アイテムへと変化し、放置しすぎると腐敗して毒アイテムへと変貌を遂げます。プレイヤーはプレイしていない間もデッキ内のアイテムが刻々と変化し続けることを念頭に置いた、動的な構築が求められます。
発売当時は、美しく描き込まれたプリレンダリングの背景グラフィックと、桜庭統による疾走感あふれる楽曲が各地域で高く評価されました。熱心なファン層を築いたものの、爆発的なヒット作とはなりませんでした。なお、海外版では音声の圧縮率が高く、金属管の中で録音されたような音質であったことが当時ファンの間で語り草となっています。約20年もの間ゲームキューブ専用タイトルとして君臨してきましたが、後にNintendo Switchでのリマスター版発売を経て、その独創性は改めて高く評価されることとなりました。
データシート
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