Mortal Kombat
実写取り込みの戦士たちと無修正のフェイタリティを収録した、Mega-CD版アーケード格闘ゲーム。メガドライブ版からサウンドと演出が強化された一方、頻繁なロードが格闘の緊張感を削いでいる。
説明
『Mortal Kombat』は、シャン・ツンの島を舞台に、地球の運命を懸けたトーナメントに集結した7人の戦士の闘いを描く。少林寺の誇りを取り戻すために挑むリュウ・カン、アクション俳優としての実力を証明せんとするジョニー・ケージ、犯罪者カノウを追うソニア・ブレイド、そして忌まわしい因縁を背負ったサブ・ゼロとスコーピオン。雷神ライデンが見守る中、魔術師の守護者ゴローが待ち受けるこのトーナメントは、暴力的なファンタジー映画さながらの武術の闘争を演出している。Midway社が開発したこのアーケード版は、実写の俳優を取り込んだデジタル処理、隠された攻撃、そして凄惨なトドメの一撃(フェイタリティ)により、当時の『ストリートファイターII』とは一線を画す独自のアイデンティティを確立した。
戦闘は2D平面上で行われ、パンチとキックの上下段、防御、屈み、ジャンプ、投げ技、足払い、アッパーカット、そして各キャラクター特有の必殺技を駆使する。7人のプレイアブルキャラクターは、同キャラ対決や持久戦、ゴロー、そしてシャン・ツンとの対峙を繰り広げ、2人対戦にも対応。本作Mega-CD版は、メガドライブ版のような隠しコマンド入力なしで、流血表現とフェイタリティがそのまま収録されている。また、CDメディアの特性を生かし、楽曲の向上、音声の追加、アニメーション付きのキャラクター紹介が実装され、アーケード版の雰囲気に近づけられた。ただし、試合開始前やシャン・ツンの変身時にはロード時間が発生し、そのたびにゲームのテンポが遮られる点は留意すべきである。
本作はアーケード版からの完全移植ではなく、Probe Softwareが手掛けたメガドライブ版をベースとしているため、キャラクターのドット絵の小ささや背景の変更、アニメーションの省略、一部の挙動の差異が残されている。拡張されたサウンドトラックと無修正のコンテンツにより、AV面ではより充実したパッケージとなっているが、ロード時間は避けられない代償であった。後続の『Mortal Kombat II on 32X』も同様の開発経緯を辿ったが、こちらは大きな妥協を排し、純粋な強化版として高い評価を得た。当時の評価は、楽曲や音声、流血表現といったアーケード版への忠実さを称賛する声と、ロード時間の長さ、視覚的な古さ、アニメーションの制限、そして格闘ゲームの進化に乗り遅れた時期外れのリリースを批判する声で二分された。
データシート
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