Tennis Ace
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複数のプレイモード、個別のステータスを持つ16人の選手、そしてRPG的な育成要素を取り入れたテニスゲーム。日本で開発されたものの、『スーパーテニス/グレートテニス』とは異なりPAL圏のみで販売された稀少なタイトル。なお、F-16ファイターと同一のUPCコードを持つ点もマニアには興味深い。
説明
8ビット時代のテニスゲームとしては非常に豊富な機能を備えていた『Tennis Ace』。16人の架空の選手から選ぶことができ、それぞれ技術、パワー、スピードが数値化されているほか、「ネットプレイヤー」「ストロークプレイヤー」「オールラウンダー」のタイプが設定されています。試合はやや高い位置からのトップダウン視点で展開され、滑らかな選手のモーションと反応の良い操作性が特徴です。サーブには精密なタイミングが求められます。ボタンを押してトスを上げ、適切な瞬間に打ち抜かなければフォルトとなります。ラリーでは、ショットの方向指定、ロブ、ボレーを駆使した駆け引きが楽しめます。
モードにはエキシビション、トーナメント、トレーニングが用意されています。試合に勝利すると経験値(エキシビションで2ポイント、トーナメントで5ポイント)を獲得でき、選手のステータス強化に割り振るという、当時のスポーツゲームとしては珍しい育成要素が盛り込まれています。AIは程よい歯ごたえがあり、選手ごとの特性がプレイヤーの試行錯誤を促します。
当時のレビューでは、先行する『グレートテニス』と比較して、流れるような操作感や選択肢の多さ、そしてリプレイ性が高く評価されました。サーブの難易度の高さが初心者の障壁となることもありましたが、マスターシステムのスポーツゲーム群の中でも特に完成度が高く、当時の他プラットフォームのテニスゲームと比べても遜色のない仕上がりでした。後発世代のようなグラフィックとは比べるべくもありませんが、8ビットゲームがその世代の晩年にどこまで進化できたかを示す興味深い一本です。