Mega Drive 2
セガの16ビット機を刷新した軽量化モデル。基本的な演算性能は維持しつつ、回路基板の集約とケースデザインの変更、オーディオ回路および端子類の仕様変更が行われました。本機はオーストラリア向けのPAL仕様モデルです。
説明
「Mega Drive 2」は、初代の2枚基板構成を1枚に集約し、セガ独自のASICに機能を統合することで大幅な小型化を実現したモデルです。初代にあったヘッドホン端子とボリュームスライダーが廃止され、映像出力端子は8ピンDINから小型の9ピンミニDINに変更されました。オーディオ面では、従来のYM2612 FM音源チップに代わり、ASIC内部に統合されたYM3438コアが採用されています。これによりFM音源の出力自体はクリアになりましたが、DAC回路の特性変化により、初代特有の温かみのあるサウンドとは異なる、硬質でいわゆる「シャリついた」音質が特徴です。
内部仕様としては、Motorola 68000 CPU(NTSC版7.67MHz/PAL版7.61MHz)を継承し、サウンド処理およびマスターシステムとの互換性を担うZ80コプロセッサも引き続き搭載しています。メモリ構成はワークRAM 64KB、ビデオRAM 64KB、Z80用RAM 8KBという構成で、最大40Mbitのカートリッジに対応。メガCDやスーパー32Xといった拡張ユニットとの接続も維持されました。映像出力はコンポジットおよびRGBをミニDIN経由で提供しますが、ヘッドホンアンプは省略されています。
筐体は初代よりも小型軽量化され、製造コストの削減と生産の効率化を狙って開発されました。1990年代後半までセガの16ビット機の主力として展開されましたが、コレクターの間では、この洗練されたデザインを評価しつつも、初期型特有のアナログ回路が生み出す音質を好む声も根強く残っています。