バーチャファイター
Virtua Fighter技術的な精度とポリゴン表現を融合させ、格闘ゲームの歴史を変えた金字塔的アーケードタイトルの家庭用移植版。
説明
『バーチャファイター』は、セガサターンのローンチタイトルとしてリリースされた、記念碑的な3D格闘ゲームの移植版である。本作はアーケード版のポリゴンキャラクターとリングを家庭用ハードウェア向けに調整し、グラフィックの細部を簡略化しつつも、コアとなる格闘システムを忠実に再現した。各キャラクターには独自の武術スタイルと技が設定されており、プレイヤーは間合いの管理、ガード、パンチ、キックの入力、そして方向移動を駆使して戦う。試合は四角いリングで行われ、相手の体力をゼロにするか、リングアウトさせることで勝敗が決する。
史上初の3D格闘ゲームとして、今振り返れば動作が緩慢で古めかしく感じられるかもしれない。しかし当時は、セガのModel 1基板が生み出した画期的なアーケード体験を家庭に持ち込んだという事実は衝撃的であった。アーケード版と比較するとアニメーションの滑らかさでは一歩譲るものの、ゲームとしての本質は損なわれていない。後にリリースされた32X版と比較しても、本作がアーケードの深みを家庭用機にどう落とし込んだかという技術的意義は大きい。
『バーチャファイター』は格闘ゲーム史における転換点であり、本作の登場以降、ジャンルの定義そのものが塗り替えられた。サターンでは、そのハードウェアの限界に挑戦した続編『バーチャファイター2』のほか、『バーチャファイターキッズ』や『バーチャファイターリミックス』などが展開された。また、『デッド オア アライブ』や『ファイティングバイパーズ』といった後続のタイトルにも多大なる影響を与えた。『DOOM』がFPSというジャンルを確立したように、『バーチャファイター』は業界に明確な「前と後」を刻み込んだ、極めて重要なタイトルである。
データシート
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