コントローラー
ControllerPlayStationのオリジナル・コントローラー。本モデルは日本国内専用の仕様であり、後の欧米版SCPH-1080とは細部の設計が異なります。
説明
「コントローラー」(SCPH-1010)は、1994年末のPlayStation発売と同時に登場した、日本市場における初代専用ゲームパッドです。本作は、デジタル方向キー、△・○・×・□という今や象徴となった4つのシンボルボタン、START・SELECTボタン、そして2対のショルダーボタンという、PlayStationの基本的な入力レイアウトを確立しました。
単なる周辺機器にとどまらず、後のPlayStationブランドの指針となるビジュアル言語やハードウェアの物理的雛形を決定づけた一台です。その設計は、先行機種の馴染み深いレイアウトを踏襲しつつ、3Dゲームへの進出を見据えた機能を盛り込んだ点が特徴的です。2対のショルダーボタンは奥行きのある操作性を高めることを意図しており、両手でしっかりとグリップできる形状は、人差し指と中指を同時にショルダーボタンにかける際の安定性を確保しています。デザイナーの後藤禎徳氏が定義したボタンの記号には、日本的な意味合いが込められています。○と×は「はい/いいえ」を、△は「視点」、□は「メニューを開く紙」を象徴しており、これら独自のアイコンは、PlayStationの哲学そのものとして定着しました。
後に、海外市場向けにケーブル長や筐体サイズを調整したSCPH-1080へと継承され、その設計思想は「デュアルアナログコントローラー」や、1997年以降の標準となった「デュアルショック」へと発展を遂げました。今となっては、この初期型コントローラーは初代PlayStationの時代を象徴するもっとも純粋なハードウェアであり、そのエルゴノミクスやアイコン体系、ブランドのアイデンティティを語る上で欠かせない存在です。
データシート
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