Manual: Don Bradman Cricket 17
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Front Cover
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Instruction Manual
簡略化されたアーケードスタイルのスポーツゲームとは一線を画し、高精度な操作性と戦略的忍耐を要求する本格派シミュレーション。クリケットのプロフェッショナルな奥深さを厳格に再現しており、プレイヤーに高度な技術的熟練を求める。
説明
『Don Bradman Cricket 17』は、地域のクラブチームから国際舞台の頂点を目指す、壮大なキャリアを体験するスポーツシミュレーションである。プレイヤーは国内リーグのルーキーとして、ささやかなグラウンドからキャリアをスタートさせ、やがてはトップレベルのテストマッチやリミテッド・オーバーズの代表チーム選出を目指すことになる。静かな草の根レベルの環境から、大歓声に包まれる世界的なスタジアムへと駆け上がる過程で、クリケットという競技特有の緩急を深く味わうことができる。地道な守備の規律を積み重ね、一瞬の好機で攻勢に転じる、極めて戦略性の高いゲームプレイが展開される。
本作の核となるのは、アナログスティックを駆使する高度な操作体系である。打撃(バッティング)では、左スティックで足の位置を、右スティックで打球の方向とタイミングを制御する。トリガーボタンによる修飾を組み合わせることで、アグレッシブな攻撃から堅実な防御、あるいは変幻自在なストロークまでが可能だ。投球(ボウリング)も同様にテクニカルであり、助走からジャンプ、リリースに至る一連の動作をスティック操作で行い、ボタン入力で球の長さや速度を決定する。本作ではフィールドプレイのメカニズムも強化されており、反射神経を要求されるキャッチシステムや手動でのスライディングも導入された。また、「Cricket Academy」スイートにはロゴ作成やスタジアムエディターが搭載されており、コミュニティ主導でリアルな選手再現やチームユニフォームの共有が行われ、ライセンス制限を補完する基盤が築かれている。
『Don Bradman Cricket 14』から続くBig Ant Studiosによる開発は、このテクニカルな基盤を継続的に洗練させてきた。デュアルスティック操作を確立した前作に対し、本作ではシリーズ初となる女子クリケット選手の導入や、チーム全体または一人の選手としてプレイできるキャリアモードの拡充が図られた。後続の『Cricket 19』や『Cricket 24』へと至る道筋において、グラフィック性能や公式のAshesブランド化が進んだものの、本作で確立された物理演算優先の思想はシリーズの根幹として維持されている。かつての『Brian Lara Cricket』に見られた定型化されたアニメーションとは一線を画し、物理シミュレーションを重視するクリケットゲームの金字塔となった。
批評家からは、その類を見ない深みとやりがいのある複雑な操作体系が高く評価された。守備AIの挙動や実況の反復性については課題が指摘されたものの、スポーツのシミュレーションとしては当時最も本格的な再現度を誇る作品として認知されている。また、充実したコミュニティ機能によって、発売後も現実のロスター変更に追従できた点は大きな功績といえる。本作はクリケットゲームの近代化における極めて重要な転換点であり、データと物理演算が融合した、挑戦的なシミュレーションとしての地位を確立した。
データシート
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