バーチャルボーイワリオランド
Virtual Boy Wario Landワリオがショルダータックルや様々な変身能力を駆使して財宝を求め探索する、立体視の奥行きを活かした設計が光るバーチャルボーイ最高傑作のアクションゲーム。
説明
『バーチャルボーイワリオランド』は、横井軍平がプロデュースし、任天堂開発第一部によって制作されたバーチャルボーイを代表するプラットフォームアクションゲームです。物語の舞台はアワゾン川流域。休暇を楽しんでいたワリオが、滝へと吸い込まれる仮面の生物たちを目撃し、その裏側に隠された財宝の眠る洞窟を発見します。しかし、深淵へと転落してしまったワリオは、地上への脱出を賭けた探索を開始することになります。全14ステージで構成され、プレイヤーは財宝を集め、行く手を阻む敵をなぎ倒しながら、エレベーターを駆使して最上層を目指します。本作の肝はバーチャルボーイの立体視技術を活かした奥行きの活用です。ワリオや敵、そしてギミックは手前と奥の面を行き来し、この空間の奥行きが戦闘や謎解きに深みをもたらしています。
ゲームの根幹は『スーパーマリオランド3 ワリオランド』から受け継がれたショルダータックルや体当たり、気絶させた敵を投げるアクションが中心です。ワリオの能力を変える「帽子」も健在で、力強さを増すブル(ウシ)の帽子、飛行を可能にするイーグル(ワシ)の帽子、火炎を吐くドラゴン(リュウ)の帽子が登場。これらを組み合わせた「キングドラゴン」の帽子になれば、全ての能力を同時に発揮できます。収集した財宝やクリアまでの時間、難易度によってエンディングが変化するマルチエンディング制も備えています。
本作は、立体視を用いた独創的なゲームデザインと完成度の高いアクション性が高く評価されました。ボリューム不足という側面はあるものの、バーチャルボーイのライブラリにおいて傑出した作品であることは疑いようがありません。この背景と手前を行き来するシステムは、後の『ドンキーコング リターンズ』などにも影響を与えています。ハードウェアの限界と可能性を同時に示した、まさにバーチャルボーイという野心的なハードが残した創作の頂点と言えるでしょう。立体視がアクションゲームにどう組み込まれるべきかを示しながらも、ハードの短命により広く認知される機会を逃した、惜しまれるべき名作です。
データシート
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