デッド オア アライブ 2
Dead or Alive 2 (Limited Edition)複雑な国内展開の歴史を経て、真の価値を証明した3D対戦格闘ゲームの傑作。米国版ドリームキャスト版や先行したPS2版の発売から半年を経て登場した本作は、当時のDOA2における決定版として、独自の追加要素や限定版特典を携えてリリースされた。
説明
『デッド オア アライブ 2』の家庭用移植は、その経緯が極めて複雑なことでも知られている。日本国内において本作は当初、2000年3月にリリースされたプレイステーション2版を先発としていたが、これは米国で同年2月にリリースされたドリームキャスト版と比較して完成度に大きな開きがあった。それから半年という長い空白期間を経て発売された本作は、単なる遅延移植ではなく、大幅な調整と拡張が施された「決定版」として世に送り出されることとなった。
この不可解な時系列は、当時の開発体制に深く起因している。チームニンジャのディレクター板垣伴信氏は、先のPS2版について、自身の承認を得ないまま未完成の状態で出荷されたと語っており、国内における初期の家庭用デビュー作は極めて不本意な状態であった。そうした背景から見れば、本作は海外向けドリームキャスト版の焼き直しではなく、先行したPS2版の不手際を挽回するべく用意された、国内ユーザー向けの修正・改良版として定義できるだろう。ドリームキャストとアーケード基板「NAOMI」の親和性を活かしたそのクオリティは、後発だからこそ実現できた緻密な仕上がりを見せている。
ゲームの内容自体は、当時の3D対戦格闘ゲームの中でも傑出した出来栄えを誇る。シリーズ特有の「打撃・投げ・ホールド」の三すくみはそのままに、タッグバトルやフリーステップ移動、壁を破壊して戦況が変化するマルチレイヤーステージなど、ダイナミックな進化を遂げた。また、ドリームキャスト専用の「ユーザープロファイルシステム」やオンライン対応、バイマンや天狗といった隠しキャラクターの追加、限定版に付属する「デジタルヴィーナス・フォトギャラリー」など、ファン垂涎の特典も網羅されている。当初の不遇な展開を覆すだけの説得力を持った、当時のDOA2における最終到達点といえる作品である。
データシート
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