バーチャルボーイ

Virtual Boy

1990年代半ば、任天堂が提示した実験的な没入型ゲーム体験。デュアルモノクロディスプレイにより、立体視3D映像を実現した卓上型ゲームシステム。

説明

バーチャルボーイは、専用のスタンドに固定されたバイザー型の筐体が特徴的なハードウェアであり、内部の左右それぞれの目にLEDディスプレイを投影することで視差効果を生み出します。グラフィックは赤と黒のモノクロームで描画され、片目あたり384×224ピクセルの解像度によって、ヘッドトラッキングなしで奥行きのある映像を再現しました。オーディオはバイザー一体型のステレオスピーカー、あるいはヘッドフォン出力から楽しむことができます。操作系にはデュアル十字キーと各種ボタン、トリガーを備えた有線コントローラーを採用し、移動とアクションの同時入力を可能にしました。

心臓部には20MHzで駆動する32ビットのNEC V810 RISCプロセッサを搭載し、高速なラインスキャンにより立体視を実現する専用ディスプレイハードウェアを採用しています。1MBのDRAMと512KBのVRAMを内蔵し、ゲームソフトはカートリッジ形式で供給されました。電源はコントローラー側に接続する単3乾電池6本、またはACアダプターで賄われます。本作はカラー表示に対応しておらず、卓上での使用が前提となるため、従来の携帯型ゲーム機と比較すると汎用性の面で制約がありました。通信ケーブル用の端子も存在しましたが、マルチプレイに対応したタイトルが一本もリリースされなかったため、そのケーブル自体が製品化されることはありませんでした。

発売当時、バーチャルボーイは先進的なイノベーションとして売り出されましたが、モノクロの映像表現や人間工学的な課題、そしてソフトラインナップの少なさから厳しい評価を受けました。今日では、その独創的なデザインと当時の任天堂による果敢な挑戦の象徴として、ハードウェア史における特異な実験的試みとして語り継がれています。短命に終わったものの、その稀少性から現在ではコレクターズアイテムとしての地位を確立しています。

データシート

商品名
  • バーチャルボーイ
原題
  • バーチャルボーイ
商品コード
  • VUE-001
種別
機器分類
地域仕様
販売地域
外箱
説明書
製造元
発売時推奨価格
  • $179.95
発売日
登録日
  • 2000年6月15日