無 双 OROCHI2 Hyper
Warriors Orochi 3 Hyper
圧倒的なキャラクター数とボリュームを誇るクロスオーバー・アクション。Wii Uローンチ期特有の野心と、最適化に苦慮した当時のサードパーティ開発の姿を今に伝える貴重な作品です。
説明
Warriors Orochi 3 Hyperは、2011年のオリジナル版をさらに拡張した決定版です。コーエーテクモゲームスの開発チーム「ω-Force」が、Wii Uのローンチ期にあたる2012年後半に主力アクションシリーズを投入した作品であり、当時のWii Uに対するサードパーティの期待と野心が垣間見える一本です。既存のファンにとっては限定コンテンツによる重複購入を促す内容であると同時に、Wii U GamePadの非対称な操作性を活用した新たな試みでもありました。ローンチ時期のサードパーティ製タイトルは、後にハードの市場が苦戦した影響もあり、流通量が極めて限られるケースが多く、本作も資料的価値が高まっています。
ゲームプレイは伝統的な無双シリーズの形式を踏襲しており、圧倒的な力を持つ武将を操り、広大な戦場で数千の敵をなぎ倒す爽快感が核となります。最大の特徴は『真・三國無双』や『戦国無双』シリーズをはじめ、『NINJA GAIDEN』『DEAD OR ALIVE』『ソウルキャリバー』からのゲストキャラクターを含む130人以上のプレイアブルキャラクターによる3人1組のチーム戦です。『Hyper』版では紅葉や神農といった新キャラクターが追加されました。また、Wii U版固有の要素として、3対3の対戦を行う「デュエルモード」が実装されており、戦略カードを駆使したメインストーリーとは異なる対戦の駆け引きが楽しめます。
開発の焦点は、当時負荷の大きかったエンジンをWii Uのアーキテクチャへ最適化することにありました。目玉機能としてWii U GamePadを用いたオフTVプレイに対応したほか、テレビ画面でのプレイ時には、手元の画面に常時高精細なミニマップや軍勢の動きを表示することで戦況把握を補助する機能が盛り込まれています。一方で、本作はフレームレートに関する技術的な課題に直面しました。当時のω-ForceのエンジンはWii Uとの相性に苦慮しており、大量の敵の描画や動的なライティング処理が重なり、PS3やXbox 360版と比較するとフレームレートの低下やグラフィックのポップインが顕著に発生しました。特に画面分割による協力プレイ時のパフォーマンスは厳しいものでした。
リリース当時の評価は分かれましたが、圧倒的なボリュームや武器錬成システムの奥深さ、そしてGamePadの活用法は多くのレビュアーから称賛されました。技術的な不安定さは否めないものの、Wii U初期の苦闘を象徴する、ファンにとっての記憶に残る一本です。
データシート
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