Die Hard Arcade
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アーケードで人気を博した3D格闘アクションの移植作。高速戦闘、QTEの導入、そして突飛な武器の数々により、セガサターンライブラリにおけるカルトクラシックとしての地位を確立した。日本では『ダイナマイト刑事』としてリリース。
説明
『Die Hard Arcade』は、セガAM1研がFox Interactiveと共同開発した3Dベルトスクロールアクションゲームであり、日本では『ダイナマイト刑事』として知られるタイトルである。本作はセガの業務用基板ST-V向けに1996年にリリースされた同名アーケード作品の移植版であり、セガサターン版においてもアーケード譲りのポリゴンによる高速戦闘と映画的な演出が忠実に再現されている。プレイヤーはジョン・マクレーン(日本版ではブルーノ・デリンジャー)またはクリス・トンプソン(日本版ではシンディ・ホリデイ)を操り、大統領の娘を救出するため高層ビルに潜入する。なお、同じく名作と名高い『Die Hard Trilogy』とは全く別の作品であり、映画タイアップ作品が必ずしも不発に終わるわけではないという好例だ。
本作は、従来のベルトスクロールアクションの枠組みを超え、格闘ゲームにも通じる1,000種類以上の多彩なアクションを実装している。さらに特筆すべきは、カットシーン中にボタン入力が求められる「クイックタイムイベント(QTE)」の先駆けともいえるシステムを導入した点である。武器も豊富で、アサルトライフルやミサイルランチャーといった火器から、椅子や掃除用具、果ては胡椒入れまで、敵や周囲のあらゆるものを武器として使用できる。特定のアイテムを組み合わせることで、ライターとスプレーで即席の火炎放射器を作るような遊び心も備えている。
1990年代のアクション映画の過剰さを体現した演出は、あえて極端な作風をとっており、ラグドール物理演算を用いた滑稽かつスタイリッシュな暴力表現が特徴だ。欧米市場では『ダイ・ハード』ブランドとして発売され、ブルース・ウィリス主演の映画シリーズとの繋がりを強調したが、その真骨頂はテンポの良いゲームプレイと独創的な武器システム、そして2人協力プレイにある。当時のセガサターンタイトルの中ではグラフィック面で粗削りな部分もあったが、それを補って余りある面白さがここにある。3Dベルトスクロールアクションの草分けとして、またQTEのパイオニアとして、家庭用ゲームにおけるシネマティック・アクションの進化を語る上で欠かせない一作だ。
データシート
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