Art Alive
伝統的なゲームの枠を超え、コンソール上で手軽に楽しめるペイントスタジオとして登場したクリエイティブツール。メガドライブ特有の限られたカラーパレットを用い、自由な発想で画像を作成するためのツールキットが提供されている。
説明
『Art Alive』は、本来そのような用途を想定していなかったハードウェア上で、デジタルアートの可能性を模索する野心的な試みであった。本作にはテーマ別のテンプレートに加え、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』や『トージャム&アール』といったセガのキャラクターを配置できる「スタンプ」機能が収録されており、馴染み深いスプライトを使ってシーンを構築したり、イラストを装飾したりすることが可能だ。
基本的な描画機能やアニメーションツール、いくつかのプリセット背景が用意されているものの、レイヤー機能や高度なブラシ、データの保存機能といった、当時のPC用ペイントソフトでは標準的な機能は備わっていない。メガドライブ本体には作品を保存するメモリが存在しないため、マニュアルにはVCR(ビデオデッキ)に作成した映像を録画するよう推奨する記述があり、本作の儚い性質を如実に物語っている。
発売当時、批評家たちは本作を本格的な描画アプリケーションというよりは、むしろ「玩具」に近いと評した。当時のミドルレンジのPCと比較すれば機能は限定的であったが、ゲーム一辺倒だったコンソール市場において、本作は異彩を放つ存在であった。このコンセプトは、後に登場する『マリオペイント』が示した通り、欧米市場において一定の可能性を秘めていた。本作のDNAは、1994年に発売された『Wacky Worlds Creativity Studio』へと受け継がれ、スタンプを用いたシーン構築の手法はさらに深化を遂げた。
データシート
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