フィッシング甲 子 園
Fishing Kōshien
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テレビ番組の熱気をそのままに、高校対抗の釣りトーナメントをセガサターンで再現した本格派タイトル。地元の池でのヘラブナ釣りから、サイパンでの深海大物釣りまで、熾烈な駆け引きがプレイヤーを待ち受ける。
説明
『フィッシング甲子園』は、セガサターン向けに日本国内限定でリリースされた、異色のトーナメント形式釣りゲームである。ダイワおよびテレビ大阪との共同制作により、長寿番組『THE フィッシング』の特別放送を直接的な題材としている。当時の釣りゲームの主流であった広大なフィールド探索型ではなく、高校野球の聖地「甲子園」という冠に倣い、8つの高校チームが頂点を目指して競い合うという競技性を重視した構成が特徴だ。
ゲームは4段階の勝ち抜き形式で進行し、各ステージで異なる環境とターゲットが用意されている。第1戦のブラックバス釣りから始まり、第2戦の剣崎沖での船釣り、第3戦のヘラブナ釣り、そして最終戦となるサイパンでの「ビッグゲーム」へと続く。
プレイヤーは全48名の選手から3人を選抜してチームを結成する。各選手には固有の能力値が設定されており、戦略的な選出が求められる。テレビ番組の雰囲気を再現するため、実況解説が挿入されるほか、各ラウンドには厳しい制限時間やルールが課される。発売時にはセガとキングレコードによる大規模なキャンペーンが展開され、ゲーム内でトーナメントを制したスコアを撮影して送付することで、サイパン旅行やダイワ製プロ仕様の釣り具セットが当たる企画が実施された。
ゲームシステムはテクニカルな側面に重きを置いており、ラインのテンション管理やルアーの深度調整が勝敗を分ける。1997年には続編『フィッシング甲子園II』も発売されたが、本作は90年代中頃の「釣りブーム」を象徴する作品であり、テレビ番組のインタラクティブ・ソフトウェア化という当時のトレンドを色濃く残す貴重な資料といえる。