ファイナルファンタジー VII
Final Fantasy VII-
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PlayStationの性能を限界まで引き出し、シリーズの映像表現と物語構成を一新した記念碑的なRPG。3Dポリゴンとプリレンダリング背景を融合させた画期的なビジュアルは、当時のプレイヤーに衝撃を与え、RPGというジャンルの新たな方向性を決定づけました。
説明
『ファイナルファンタジーVII』は、環境破壊や企業による搾取、そして記憶の断片化といった重層的なテーマを内包した物語です。プレイヤーは元ソルジャーの傭兵クラウド・ストライフとなり、星の生命エネルギーを吸い尽くす巨大企業に対抗する組織「アバランチ」に協力することになります。物語は退廃的な工業都市から始まり、やがて星の存亡をかけた壮大な旅へと発展していきます。本作は、喪失感や企業汚職、アイデンティティの揺らぎといった重いテーマを、機械文明と古きファンタジーの神話が交差する世界観の中に巧みに描き出しました。
ゲーム画面はプリレンダリングされた背景とリアルタイム3Dモデルを組み合わせた構成となっており、戦闘時にはシームレスに3Dアリーナへ移行します。戦闘システムには「アクティブタイムバトル(ATB)」を採用。装備にマテリアを装着することでアビリティやステータスを自在にカスタマイズできる仕組みが、プレイヤーに高度な戦術性をもたらしました。本NTSC-J版は、後の海外展開に向けた調整が一切入っていない、開発当初の「純粋な姿」を伝える貴重な初版です。後発の『インターナショナル』版に追加されたルビーウェポンやエメラルドウェポンとの戦闘、一部のイベントシーンやマップのナビゲーション補助などは実装されておらず、難易度曲線も当時のままの歯ごたえを感じることができます。
本作のオリジナル版には、後のバージョンで修正されたいくつかの既知のバグや仕様が存在します。特に有名なのが「魔法防御」に関するバグであり、装備品による魔法防御力が正しく反映されないため、一部の魔法防御系装備が機能しません。また、戦闘中のUIやターゲットラインの挙動、インベントリのソート機能なども、1997年当時の仕様のままです。こうした荒削りな挙動こそが、当時の国内のプレイヤーが最初に触れた、ありのままの体験を今に伝える窓口となっています。なお、同年の後半には、これらの調整や修正を反映させた『インターナショナル』版が発売されました。
発売当時、本作は国内の批評家やファンから極めて高い評価を受け、記録的な売上を達成しました。息を呑むようなプリレンダリングムービーと物語の深さは、後のエンターテインメント業界に多大な影響を与え、PlayStationというハードウェアの普及、および光ディスクメディアの可能性を決定づけた歴史的節目として、今もその価値を刻み続けています。
データシート
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