Mega Drive 32X
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Mega Drive 32X
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EM Shield Plates
メガドライブに32ビットの演算能力を付加し、専用タイトルを展開するはずだった拡張ユニット。サターンの登場とサポート体制の不足により、短期間で市場から姿を消した。
説明
Mega Drive 32Xは、老朽化しつつあったメガドライブを32ビット時代へと押し上げるべく設計された、短命に終わった拡張周辺機器です。カートリッジスロットに「キノコのような」外見のユニットを差し込むという特異な形状で、本体を買い換えることなくポリゴン描画、色彩の拡張、そして演算能力の向上を実現するという野心的な構想を掲げていました。
- 23MHzで駆動する日立製32ビットRISC CPU「SH-2」を2基搭載
- 3Dポリゴン、グーローシェーディング、テクスチャマッピングに対応した描画プロセッサ
- 最大32,768色の発色数を誇り、メガドライブの64色制限を大幅に突破
- 256KBのVRAMを搭載し、ダブルバッファリングによる滑らかなアニメーションを実現
- 独立したビデオ出力を備え、メガドライブ側の映像と32X側の映像を合成
- バーチャレーシング デラックスやDOOMといった移植作に加え、カオティクスやテンポなどのオリジナルタイトルを含む約40本のライブラリ
32Xが世に出たのは、極めて難しい時期でした。北米セガは32ビット機への安価な移行手段として訴求しましたが、日本では既にセガサターンの発売が目前に迫っていたのです。この状況は消費者と開発者の双方に困惑を招き、周辺機器に注力すべきか次世代機を待つべきか、足並みが揃うことはありませんでした。ベースとなるメガドライブと比較すれば技術的に目を見張るものがあったのは事実ですが、ソフトウェアの不足とサターンの急速な台頭により、市場で支持を得ることは叶いませんでした。商業的には失敗作として記録され、販売の低迷により早々に撤退を余儀なくされました。今日ではセガの歴史における最も論争を呼んだ施策の一つとして語り継がれており、メガドライブの寿命を延ばそうとした勇敢かつ不運な試みは、結果としてユーザー層を分断し、ブランドへの信頼を揺るがす形となりました。