Spyro: Enter the Dragonfly (Platinum)
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魔法の王国を舞台にした紫色のドラゴンの冒険を描く3Dプラットフォームアクション。オリジナル三部作の直接の続編であり、属性ブレスメカニクスを導入した野心作。
説明
『Spyro: Enter the Dragonfly (Platinum)』は、シリーズ第3作『Spyro: Year of the Dragon』の物語を継承し、新世代のドラゴンたちの祝賀会から幕を開ける。宿敵リプトが式典を妨害したことで、90匹もの魔法のトンボが各地へと散らばってしまった。プレイヤーは主人公のドラゴンを操作し、雲の街や蜜の湿原を含む9つの広大なステージを冒険しながら、トンボたちを救出していく。宝石を集め、隠されたアイテムを見つけて新たなエリアを解放し、最終決戦へと挑むというシリーズの核となる目的は維持されている。
本作では、従来の火のブレスに加え、氷、電気、泡といった新たな属性ブレスが導入された。これらは機械の動力源や、敵を凍らせて足場を作るなど、環境ギミックを解く鍵となる。特に泡のブレスは、逃げ回るトンボを捕獲するために不可欠なツールである。他にも、飛び道具を防ぐウィングシールドや、戦車や戦闘機を駆使する乗り物ベースのミニゲームが実装されている。本作は、前作までの伝統的な構成をより複雑な技術的枠組みの中で再現しようと試みた作品として、後の『Spyro: A Hero’s Tail』と比較されることが多い。
開発を担当したCheck Six Studiosは、第6世代ハードウェアの性能を活かすべく独自のエンジンを採用したが、苦戦を強いられた。過密な開発スケジュールにより、当初予定されていたステージの半分以上がカットされ、前作で登場した操作可能な動物の仲間たちも姿を消すこととなった。また、フレームレートは頻繁に30fpsを下回り、ワールド間のロード時間が非常に長いといった技術的な課題も抱えていた。音楽面では、オリジナルシリーズの作曲家であるスチュワート・コープランドも参加したが、大半の楽曲は他のスタッフが担当しており、ファンからは以前の作品ほどの際立った個性は感じられないとの評価を受けている。
発売当時の評価は厳しく、特に目立つ技術的な不具合とボリューム不足が批判の対象となった。2002年のレビューでは、鮮やかなアートディレクションとオリジナル声優の起用は評価されたものの、操作性の悪さや当たり判定の不備がプラットフォームアクションとしての楽しさを損ねているとの指摘が相次いだ。現在では、 rushed(急造)開発の代名詞的な存在として、オリジナル三部作の完成度と比較され、シリーズにおける不遇な転換点として語り継がれている。
データシート
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