ゼルダの伝説 スカイウォードソード
The Legend of Zelda: Skyward SwordWiiの性能を最大限に活かした1:1の剣戟アクションと、シリーズの根幹に関わる伝説の起源を描いた、鮮烈な印象を残す意欲作。
説明
『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』は、Wiiの歴史における後期の大作として任天堂が世に送り出した記念碑的なタイトルです。初代NES版(ファミリーコンピュータ)の発売からちょうど25年という節目に登場した本作は、Wiiモーションプラスの搭載を前提とした開発体制を象徴する作品となりました。『トワイライトプリンセス』のダークで写実的なトーンとは一線を画し、ポール・セザンヌの絵画に影響を受けた鮮やかな水彩画調のグラフィックを採用しています。これにより、当時のWiiの標準解像度においてもキャラクターや環境の表現力を損なうことなく、独特の質感を維持することに成功しました。時系列上ではシリーズの始まりに位置し、マスターソード誕生の物語や、ゼルダ、リンク、そして物語の宿敵との終わりなき戦いの起源が描かれています。
ゲームプレイは、方向性を重視した1:1のモーション操作による戦闘を核としています。『トワイライトプリンセス』のような単なる振るだけの操作とは異なり、本作の敵キャラクターは物理的なパズルとして機能します。敵がガードやパリィを駆使してくるため、プレイヤーはWiiリモコンを垂直、水平、あるいは斜めへと正確に振り、敵の隙を突く必要があります。冒険の拠点となる浮遊島「スカイロフト」と、巨大な鳥「ロフトバード」で降り立つ3つの地上のフィールドを行き来する構成となっており、本作で導入されたスタミナゲージによるダッシュや壁登りといった軽快なアクションは、のちの『ブレス オブ ザ ワイルド』の設計に色濃く反映されました。また、虫やモンスターの素材を集めて盾や道具を強化するクラフト要素も充実しています。
発売当時は多くのメディアから称賛を浴び、完璧なスコアを記録しました。感情に訴えかける物語や、ラネール砂漠の時空を操るギミックをはじめとする独創的なダンジョン設計、そしてパズル的な戦闘の満足感が高く評価されました。一方で、後年の評価は分かれる側面もあります。ファイによる過剰なチュートリアルや、繰り返し行われる試練、そして「封印されしもの」との複数回のボス戦などは、 retrospectiveな視点からは批判の対象となることも少なくありません。また、Wii特有のモーション操作も賛否が分かれました。後にNintendo SwitchでリリースされたHDリマスター版では、モーション操作を必須としないプレイスタイルにも対応しており、時代の経過とともに洗練された形となりました。それらを含めても、本作はシリーズの根幹を成す伝説の起源であり、Wiiライブラリを語る上で欠かせない一作であることに変わりはありません。
データシート
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