バーチャレーシング
Virtua Racing-
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Game Cartridge
セガの技術の粋を集めた画期的な3Dレーシングゲーム。専用チップ「SVP」を内蔵した巨大なカートリッジと、当時のゲームソフトとしては異例の価格設定で記憶される、16ビット時代の技術的遺産。
説明
『バーチャレーシング』は、セガAM2研が手掛けたアーケード用基板「Model 1」の性能を家庭用で証明するために開発された、3Dフォーミュラレースゲームの金字塔です。鈴木裕氏が監督し、名越稔洋氏が設計を担当。完全ポリゴンによる3D描画という当時としては画期的な試みに加え、4種類の視点を切り替えられる「V.R.ビュー・システム」を導入しました。この機能は後の『デイトナUSA』など、セガのレーシングゲームにおける標準仕様となりました。
16ビットのハードウェアでリアルタイム3Dを実現するため、本作には「SVP(セガ・バーチャ・プロセッサ)」という特製のRISC DSPチップが搭載されました。当時のコンソールにおいて驚異的な3D描画を実現しましたが、その製造コストゆえにソフト価格は極めて高額となり、結果としてSVPのような専用チップを搭載したメガドライブ用ソフトは本作のみとなりました。この点は、スーパーファミコンで多種多様な拡張チップが採用された環境とは対照的です。
移植にあたっては、アーケード版の3つのコース(Big Forest、Bay Bridge、Acropolis)を完全再現。15台のCPUカーとの競走や、チェックポイント通過によるタイム延長といったシステムも健在です。AT/MT切り替えや4つの視点変更機能もそのまま盛り込まれました。
メガドライブ版はアーケード版と比較してフレームレートやモデルのディテールに制限があったものの、16ビット機でこれほどの3D体験を実現した技術力は当時高く評価されました。定価14,800円という当時のソフトとしては破格の値段が普及の壁となった側面はありますが、本作は2Dスプライト時代からポリゴン時代へと架け橋をかけた技術的実験として、ビデオゲーム史に深く刻まれています。
私自身、後継にあたる『デイトナUSA』や『セガラリーチャンピオンシップ』が登場した後も、本作の持つ独自の感触には特別な愛着を感じてきました。決定版としては32X版が長らく君臨してきましたが、後にNintendo Switchで配信されたリマスター版はオンライン対戦にも対応し、極めて完成度の高い体験を提供しています。
データシート
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