ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス
The Legend of Zelda: Twilight Princess二つの世代に跨がり、Wiiリモコンが持つ直感的な体験を世界に知らしめた、システムを牽引する歴史的ローンチタイトル。
説明
『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』は、任天堂情報開発本部がシリーズの新たな可能性を切り拓いた、重厚で大人びた感性を宿す作品です。Wiiのローンチタイトルとして期待を集めつつ、ゲームキューブにおける最後の大作という二面性を持つ本作は、任天堂の歴史における転換期を象徴しています。『ゼルダの伝説 風のタクト』のセルシェーディング表現に対する当時の反応を受け、ファンが待ち望んだ「スペースワールド2000」の技術デモを彷彿とさせる、緻密でリアルなビジュアルスタイルへと回帰を果たしました。
物語の舞台は広大な二つの世界。主人公リンクは本来の姿と、呪いにより変貌した「影の獣(狼)」の姿を使い分け、相棒となる小悪魔ミドナと共に冒険を繰り広げます。複雑に構成されたダンジョンの攻略というシリーズ伝統の核はそのままに、Wii版の最大の特徴は直感的なモーションコントロールの導入にあります。Wiiリモコンを振ることでリンクの剣技を繰り出し、ヌンチャクを操作して盾攻撃や回転斬りを行うという没入感を実現しました。さらに、赤外線センサーを活用した弓矢やクローショット、疾風のブーメランによる照準操作は、それまでの3Dゼルダの操作性を一新する高精度かつ迅速なプレイ環境を提供しました。
本作のWii版には特筆すべき構造上の変更点があります。ゲームキューブ版では左利きのリンクに合わせ構築されていた世界観を、右利きが主流であるWiiリモコン操作への適応を優先し、マップ全体を左右反転させているのです。後に登場する『Wii U版 HDリマスター』では、モーション操作を排し、ゲームキューブ版のマップ配置を正当なものとして採用するに至りました。
発売当時、本作は世界中で絶賛を浴び、商業的にも多大な成功を収めました。重厚なダンジョンの雰囲気、エポナに跨り戦うシネマティックな騎乗戦闘、そして画期的な操作体系は高く評価されました。リリースから時が経ち、剣技操作はボタン入力の代替という側面も指摘されるようになりましたが、赤外線を用いた狙撃の快適さは、後の3Dゼルダにおける操作のスタンダードとして確立されました。今振り返れば、本作はWiiの黎明期を支えた重要な礎であり、任天堂の黄金期を決定づけた壮大な叙事詩といえます。
データシート
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