青春スキャンダル
My Hero-
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高コントラストな都会やファンタジー環境を舞台にした、リニアな救出劇を描くベルトスクロールアクション。『青春スキャンダル』の初期移植作であり、セガ・マークIIIの黎明期を支えた一本。家庭用ゲーム機における不良アクションの先駆けを目指しましたが、アーケード特有のシビアな難易度を家庭用に落とし込むには至らなかった苦心作です。
説明
My Heroは、誘拐された恋人を救うためにギャングのリーダーを追うという物語が展開されるアクションゲームです。舞台は現代の街並みから先史時代、そして未来都市へと移り変わります。各ステージは常に前進し続け、画面の左右から現れる敵を蹴散らしながら、各エリアの最後で待ち受けるボスを倒す構成となっています。本作はアーケード版『青春スキャンダル』の移植作ですが、家庭用ゲーム機向けにビジュアルが簡略化されました。当時の日本の漫画や映画で人気を博した「スケバン」や「不良」のモチーフを色濃く反映しており、恋人を救い出すという構成は、後に『ダブルドラゴン』や『熱血硬派くにおくん(Renegade)』といったタイトルによって完成され、定着することになります。本作は、ベルトスクロールアクションというジャンルの黎明期における試金石といえる作品です。
ゲームプレイは非常にシンプルで、基本的にはパンチとキックを使い分け、3つのステージ(街、島、未来)をループする構成です。敵や障害物に触れると即座にミスとなるシビアな仕様となっており、操作キャラクターの硬い挙動と相まって、正確なタイミングが要求されます。ステージを繰り返すたびに難易度と敵の出現速度が上昇します。2人プレイ時は、ミスをするごとに交代する交代制を採用しています。
しばしばアイレムの『スパルタンX』と比較される本作ですが、セガ・マークIIIのハード性能を活かした色鮮やかなスプライト表現を備えていた一方で、アーケード版『セガ・システム1』からの移植としてはグラフィックの劣化が目立つ結果となりました。当時のレビューでも、ステージの単調さや極端な難易度、敵が密集した際のちらつき(フリッカー)が指摘されています。現在となっては『アレックスキッド』や『忍 -SHINOBI-』のような、後のセガ8ビット機を代表する傑作群と比べると深みや洗練度に欠けますが、1980年代のレンタルビデオ店などで遊ばれた当時の空気感を伝える初期の資料的価値のあるタイトルです。