忍 者
The Ninja
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1987年にセガがリリースした、アーケード版『忍者プリンセス』の移植作。オオカミの国に潜入し、暴君ギョクロの軍勢を打ち破って囚われた姫を救い出す、風丸の戦いを描く。コレクションとして、完品、説明書欠品、カセットのみの計3本を所有。
説明
『忍者』は、1630年頃の封建時代の日本を舞台にしたアクションゲームです。縦スクロールステージを基本としつつ、壁登りなどの変化に富んだシーケンスが組み込まれています。主人公の風丸は、無制限に使える投げナイフやパワーアップアイテムの「手裏剣」を武器に、侍、狼、そして敵対する忍者軍団に立ち向かいます。特筆すべきは「隠身」の術で、短時間姿を消す能力は、単純な戦闘に戦術的な深みを与えています。最終ステージに到達するためには、各所に隠された5つの「緑の巻物」を集める必要があり、取り逃がすと特定のステージをループして探し直すことになるという、当時のセガ・マークIII用タイトルの中でも独特な進行システムを採用しています。
本作は、アーケード版『忍者プリンセス』をセガ・マークIIIへ移植する際、主人公をくるみ姫から男性キャラクターの風丸へと変更し、タイトルも改められました。当時の欧米市場における男性主人公の市場優位性を考慮したマーケティング上の判断でしたが、皮肉にも後に市場は柔軟な価値観へと変化していきます。
グラフィックはアーケード版よりも硬派で写実的なスタイルを追求しており、機能美を重視した作りです。岩陰や建物、地中から次々と敵が現れるテンポの速いゲームプレイは、プレイヤーの反射神経を容赦なく試します。封建時代の情緒、巻物を探す探索要素、そして隠身の術という要素が、『忍者』をマークIIIのライブラリの中で極めて個性的な一作に仕上げています。
本作は、後にセガの看板タイトルへと成長する『忍-SHINOBI-』シリーズに先駆けてリリースされた先駆的存在です。『忍-SHINOBI-』が『Rolling Thunder』の影響を強く受けているのに対し、『忍者』はより純粋なアクションの原点として、ジョー・ムサシの物語が築く前の重要な礎であったと言えるでしょう。