テイルズ オブ ファンタジア
Tales of Phantasia-
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『テイルズ オブ』シリーズの原点である1995年のRPGが、32ビットの性能を余すところなく活用してPS版として再構築。ワールドマップの3D化、シリーズの代名詞となる「スキット」やアニメーションムービーの導入など、現代RPGとしての礎を築いた決定版です。
説明
PlayStation版『テイルズ オブ ファンタジア』は、1995年暮れに発売されたスーパーファミコン版のフルリメイク作品であり、ナムコが誇る『テイルズ オブ』シリーズの記念すべき第一作目です。開発を担当したウルフチームは、当時としては驚異的な48メガビットの大容量ROMを駆使し、フルボイスのオープニングテーマや戦闘中の音声を再現するという、ハードの限界に挑んだ技術的功績を残しました。1998年に発売された本作では、ワールドマップの3D化や新規アニメーションムービーの導入、さらに戦闘システムの再構築が図られ、32ビット時代のRPGとして高い完成度を誇る作品へと昇華されています。
物語は、邪悪な魔王ダオスの復活を目論む陰謀により故郷を焼かれた剣士クレス・アルベインと、その仲間であるミント・アドネードの旅を描きます。時を越えて逃げ延びる不死の敵を討つため、一行は過去・現在・未来へと渡り、精霊の力と仲間を集めながら封印の旅路を辿ります。ダオスの動機やマナの枯渇による環境問題など、単なる勧善懲悪に留まらない複雑なテーマが盛り込まれており、王道ファンタジーの枠組みを超えた重厚な人間ドラマが展開されます。
システム面では、当時のRPGの主流であったコマンド入力式とは一線を画す「リニアモーションバトルシステム(LMBS)」を確立しました。2Dの戦場でキャラクターをリアルタイムで操作し、物理コンボや術技を繰り出すアクション性の高い戦闘は、位置取りや間合いの管理が極めて重要です。PS版では、隠しキャラクターであった藤林すずが正式なパーティキャラクターとして加わり、上位術発動時の硬直軽減など、戦闘テンポも大幅に改善されています。
歴史的視点で見れば、『テイルズ オブ ファンタジア』は従来の物語体験とアクション性の融合を成し遂げた野心作として語り継がれています。スーパーファミコン版の限界に挑んだ伝説は色褪せることはありませんが、表現の幅を広げ、シリーズの方向性を決定づけた本作こそが、この物語を体験する上で最も完成された形態であると言えるでしょう。その後の携帯ゲーム機への移植を経てなお、リニアモーションバトルという哲学を確立した原点としての重みは揺るぎません。