MXrider
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業界を先取りした泥のグラフィック表現と、3つのレース種目を網羅したFIM公式ライセンス取得の本格モトクロス・シミュレーター。本作はUK版としてリリースされ、オーストラリアでも公式に展開されました。
説明
『MXrider』は、PlayStation 2の初期においてAtariブランドを再構築したInfogramesが放つ、初のモトクロス・シミュレーターです。本作は北米中心のこれまでの3Dレースゲームとは一線を画し、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)の公式ライセンスを取得することで、モトクロス、スーパークロス、フリースタイルの3種目を統合した世界的なレース体験を実現しました。ゲームプレイの中核となるキャリアモードでは、50名以上の実在ライダーと、世界13カ国・16箇所のワールドチャンピオンシップ・トラックが収録されています。前後独立したブレーキシステムによる精密なコーナリングや、フリースタイルでのトリック成功によるブーストといった独自のメカニクスが特徴です。開発を手がけたのは『Spy Hunter』で知られるParadigm Entertainmentで、レースの進行に応じてライダーやマシンが泥で汚れていく動的なグラフィックエンジンを搭載しました。一方で、当時の競合作品と比較して操作性に独特の癖があり、物理演算の繊細さが高いハードルとなっていました。発売当時は、その国際的な規模感と60fpsで描かれる滑らかなグラフィックが高く評価され、特にPAL圏においては公式ライセンスに基づく本格的な再現性がコアなファンから支持を集めました。PS2黎明期における、モトクロス世界選手権のスケールを家庭用ゲーム機で体現しようとした意欲的な一作として記憶されています。