Secret of Evermore
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少年と姿を変える愛犬が、時代をテーマにした4つの世界を冒険するアクションRPG。錬金術を駆使し、元の世界へ帰るための道を探す旅が描かれる。
説明
『Secret of Evermore』(1995年)は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)の北米スタジオが唯一開発を手がけたタイトルであり、RPGの歴史において極めて特殊な立ち位置にあります。リアルタイム戦闘やリングコマンド、協力プレイといった要素から『聖剣伝説』シリーズの関連作と誤解されることもありましたが、実際には独自の個性を持つ独立したプロジェクトでした。物語は、少年と愛犬がひょんなことから「エバーモア」という世界へ迷い込むところから始まります。この世界は、先史時代のジャングル、古代文明、中世の城、そして未来的な宇宙ステーションといった異なる時代を切り貼りしたかのような独特の構成が特徴です。各世界で姿を変える犬の能力や、素材を組み合わせて魔法を生成する「錬金術」システムが、ゲームプレイに唯一無二の深みを与えています。
本作のトーンは、当時の他の作品と比べてもより静謐で雰囲気重視の演出がなされています。ジェレミー・ソウルが手がけた記念すべき初の主要ゲームサウンドトラックは、当時の『ファイナルファンタジー』や『聖剣伝説』のような壮大な旋律ではなく、環境音やテクスチャを意識したアンビエントな楽曲となっており、独自の存在感を際立たせています。発売当初、グラフィックやゲーム性については高く評価されたものの、当時の日本のスクウェア製RPGに対してファンが抱いていた期待値とのギャップから厳しい評価を受けた側面もありました。『聖剣伝説』の正統な続編ではないことへの落胆や、逆に実験的なシステムや風変わりなユーモアを高く評価する声など、評価は分かれました。しかし長い年月を経て、その独特のシステムとトーンは多くの熱心なファンを獲得し、スクウェアの名作群の影にありながらも、気高く、そして異彩を放つ作品として語り継がれています。
今回取り上げるオーストラリア版のPAL仕様は、北米版(NTSC)が流通した後にリリースされたものです。本作の発売日はウィキペディア等の資料に基づきますが、正確な一次ソースの確認は困難を極めます。オーストラリアでのレーティング審査は1995年12月18日に通過しており、クリスマス商戦には間に合わなかったと推測されます。現地のゲーム誌『Hyper』1996年3月号では本作のプレビューが掲載され、翌4月号でレビューが取り扱われていることから、1996年3月のリリースが妥当な判断といえるでしょう。
データシート
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