Oni
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格闘アクションと三人称視点のシューティングを融合させた、アニメ調の意欲作。Bungieの歴史において、PlayStation 2の興味深い足跡として語り継がれる、奥深い戦闘メカニズムが魅力の一本。
説明
『Oni』は、テクノ犯罪対策タスクフォースの精鋭エージェント、コノコを主人公としたアクションゲームである。本作は2000年代初頭における複雑な3D格闘ゲームと伝統的なアクションシューティングの架け橋となる作品であり、『攻殻機動隊』に代表されるサイバーパンク・アニメの影響を色濃く受けている。PCおよびMac版の開発はBungieが担当していたが、開発途中に同スタジオがMicrosoftに買収され、『Halo』の開発に注力することになった経緯は有名である。その結果、PlayStation 2版の移植作業はRockstar Canada(パブリッシャーはTake-Two Interactive)へ委託された。
本作の最大の特徴は、一般的なラン&ガン形式ではなく、勢いを重視した流麗な格闘アクションにある。プレイヤーは敵の武装を解除し、強烈な近接コンボを叩き込むというシームレスな攻防を求められる。当時の典型的なシューターとは異なり、弾薬は極めて希少であり、大量の武器を保持することはできない。そのためゲームの進行において重要なのは、投げ技、足払い、アクロバティックな攻撃を含むコノコの豊富な技リストを習得することである。敵の射撃をスライディングでかいくぐり、シンジケートの傭兵から武器を奪い、弾を撃ち尽くした後はその銃を別の敵に投げつけて怯ませ、即座に肉弾戦へ移行するといった連撃こそ、本作の戦闘システムの真骨頂といえる。
本作の開発は、大規模な建築スケールの環境設計と、PC向けに構築されたゲームをPS2のハードウェアへと落とし込む苦闘の歴史として記憶されている。当時の技術水準において、キャラクターのアニメーションや格闘モーションの融合は極めてスムーズであり、非常に表情豊かな戦闘 choreography(振り付け)を可能にしていた。しかし、PS2版には妥協もあった。PC向けに設計された広大なマップは、コンソール環境では殺風景でインタラクティブなオブジェクトに乏しく感じられた。さらに、PCのマウスとキーボードでの操作を前提とした複雑な戦闘スキームをDualShock 2に最適化しようとした結果、操作難易度は非常に高く、激しい戦闘シーンでは顕著なフレームレートの低下を招いた。
発売当時、『Oni』に対する評価は分かれたものの、熱狂的な支持層を獲得した。雑誌のレビューでは、極めて完成度の高い格闘システムと暗く雰囲気のあるサイバーパンク的な美学が称賛された一方で、反復的で殺風景なレベルデザインや、中間セーブ機能の欠如による長大なステージのやり直しなどが厳しく批判された。今日において、PS2版はパフォーマンスの面で最も遊びにくいバージョンと見なされているが、『Oni』は熱心なカルト的ファンを抱え続けている。後の時代にジャンルを定義づけることになる「自由度の高い戦闘システム」のコンセプトを確立した、時代を先取りしすぎたアクション・ハイブリッド作品としてその名を刻んでいる。
データシート
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