Dの食 卓 2
D no Shokutaku 2
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カナダの雪原を舞台に、三人称視点の探索と一人称視点の射撃、そしてRPG的な成長要素を融合させたサバイバルホラー。全4枚のGD-ROMに収められた本作は、飯野賢治氏のシネマティックな演出と、既存のジャンル概念に縛られない野心的な構成が光るドリームキャストを象徴する一本です。こちらは通常版となります。
説明
『Dの食卓2』は、ハイジャックされた航空機がカナダ北部に墜落したことから始まる物語です。生還したローラ・パートンは、墜落から8日間もの空白を経て、見知らぬ山小屋で目覚めます。周囲では生存者が植物のような異形の怪物へと変貌していくという、悪夢のような事態が進行していました。本作は、個人の生存を賭けた物語から、宇宙より飛来した災厄と宗教的象徴が絡み合う終末的な闘争へと発展していきます。前作『Dの食卓』からの続編として銘打たれていますが、主人公ローラが「デジタルアクトレス」として新たな物語に身を投じるという点以外、直接的なストーリーの連続性は希薄です。
本作の最大の特徴は、ホラー、メロドラマ、哲学的思索、そして意図的な不条理さが交錯する長尺のシネマティック映像にあります。ドリームキャストのライブラリにおいても、この極寒の地を舞台とした異質な空気感は唯一無二の存在感を放っています。探索は三人称視点で行われ、雪原を移動しながら山小屋や施設を訪れます。探索の合間には、突如として一人称視点のガンシューティング戦闘が発生。ボタン入力による方向転換やアナログスティックでの照準など、独特の操作性が求められます。敵を倒して経験値を積み、体力を強化するRPG的成長要素も盛り込まれており、サブマシンガンは弾数無限、狩猟ライフルで動物を倒せば食料として体力を回復できるなど、サバイバル要素も濃密です。また、VMUに写真を保存できるカメラ機能や、探索に重きを置いた一人称視点の室内調査など、多彩なゲーム体験が詰め込まれています。
開発の背景には、当初パナソニックの『M2』向けに企画されていたプロジェクトを、飯野賢治氏が全面刷新しドリームキャストへ持ち込んだという経緯があります。『エネミー・ゼロ』と同様、ローラを「役者」として扱う手法は非常に実験的でした。『バイオハザード コード:ベロニカ』のような堅実なゲームデザインとは対極にあり、物語の要求に応じてジャンルそのものを変容させていくという、極めて野心的なアプローチがとられています。
発売当時の評価は二分されました。物語、音楽、独創的な演出については高く評価された一方、雪原移動の冗長さや、大味な戦闘、プレイヤーの制御を排除した長いカットシーンなどは厳しい批判に晒されました。しかし、ゲームバランスの未成熟さを補って余りある個性が、現在ではカルト的なホラー愛好家の間で強い支持を得ています。
データシート
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